【感想・ネタバレ】電通「鬼十則」のレビュー

あらすじ

電通「鬼十則」――これはかつて「広告の鬼」と恐れられた電通四代目社長・吉田秀雄が遺した仕事の掟・十ヶ条である。もともとこの十ヶ条は、昭和26年に電通社員に向けて作られたものだった。それが口コミでビジネスマンや企業に広がり、いまやあの有名なGE社のオフィスにも飾られるほど、多くの人に支持されてきている。本書はその不朽のビジネスバイブルについて、広告戦略のプロが明快に解説したものである。“仕事は自ら「創る」可きで 与えられる可きではない”“「大きな仕事」と取り組め 小さな仕事は己を小さくする”“頭は常に「全廻転」 八方に気を配って一分の隙もあってはならぬ サービスとはそのようなものだ”など、半世紀経た今でも色あせない原理・原則が凝縮されている。その上で著者はいう。「まず始めよう。行動を起こさない者には、失敗もないが、成功も100%起こらない」。未知のビジネスにチャレンジする意欲が湧いてくる本!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

▼【知行合一】
自分の頭で自ら考えたことを自らの言葉で語り、
その言葉通りに自らの意志で行動を取ることである。

世の中には他人の考えと他人の言葉で語り、
他人に言われて、いやいや行動する人が多く、
これらは、よく聞く「良い人」である。

良い人は周囲に引きずり回されて、逆らわず、文句を言わない
わゆる人畜無害であり、未来を創造することができない。

自分の言葉と行動力を持たない人、
自分の思想で行動しない人は奴隷である。

自分の頭で考えよ。
自分の言葉で喋ろう。
自らの意思を持ち、自らの責任で行動をとろう。
この時、初めて人は自由になり創造的になれるのである。


▼【福本正雄社長@積水化成工業】
「世の中が不況だから」とは言わない
「政府が悪い」と責任回避しない
「そのうち政府が何とか手を打ってくれる」と人様を当てにしない
「私たちの業界の始末が悪くて」と自分の業界の悪口わ言わない
「業界が悪いから、我社も悪いので」と弁解しない
「他社が行儀が悪いので、我社も巻き添えをくって」と泣き言は言わない


▼【気配りとこ機嫌取りは180度異なる対極の概念】
気配り…相手の心情・状況への思いやり。
機嫌取り…その場限りの日和見。相手への真心はなく、エゴの裏返し。


▼【SONYの求める人材「成果 = 能力 x 意欲 x プラス思考」】
【能力】
基礎学力…問題か帰結のために必要な知識・方法論を知っている。
表現力…考えを他人に理解させる。また他人の考えを受け入れる力。
個性…誰にも負けない専門分野・得意分野をもつ。
リーダーシップ…目標達成のためにリーダーとして人を動かす。

【意欲】
行動力…人のやらないことを人より早く行う。
好奇心…どんなことにも興味をもち、チャレンジする。
探究心…既成概念にとらわれず、常識を打破する。
ビジョン…こうしたい、こうなりたいという明確な目標をもつ。

【プラス思考】
常に物事を前向きに捉え、いかなる状況も楽しめばチャンスを掴める。

▼【トム・ピーターズ@気配り人間の条件】
01, 失敗が好きになる
02, 学習と自習に打ち込む
03,行動を優先させる
04, 曖昧さを好む
05, 尊大で頑固な撹乱者を憎む
06, 公正なる振る舞いを心がける
07, 人々の好奇心を信頼する
08, 突飛なものに憧れる
09, 熱っぽい言葉に愛着を覚える
10, 革命を好きになる
11, 笑いを愛する
12, 気の抜けた返事を嫌う
13, 時と所をとわず、ひどく重苦しい廃墟を大目に見たりしないと決意する

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本を読め。人に会え。旅をしろ。

ビジネスマンが信用を持ち続けるには
常に新しい仕事に挑戦し続けるしかない。
出来れば成功が望ましいが、
難題への挑戦は失敗しても許される可能性がある。

自分の名前を言う時は
秀才の「秀」に、英雄の「雄」と答え、
常にプラス発想と向上心、と積極の心をもつ。

目的を持つものは必ず成果をだす。
成果を出せない人は必ず目的がない。

私心大いに結構

修羅場を潜ってきたかどうかで自信がつく。

レインモンド・チャンドラー
「タフでなければ、生きていけない
 優しくなければ生きている資格がない」

原因が分かっているなら、これを変えるしかない。
周囲が自分を受け入れないのではなく、
自分が周囲を受け入れるように発想を転換させる。

生きることは戦闘である


▼鬼十則
①【仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。】
②【仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。】
③【大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。】
④【難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。】
⑤【取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは。】
⑥【周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。】
⑦【計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。】
⑧【自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。】
⑨【頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。】
⑩【摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。】

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2012年01月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

23歳でこの本を読めてよかったと思いました。
一流のビジネスマンが何を考え、どのように行動しているのかを知る事で今の自分の状況を再度見つめなおす時間となりました。

また「自信」や「信念」を持つことの大切さを改めて感じました。

信念さえもっていれば、どんな苦難に出逢っても忍耐と工夫が生まれるのである。そしてそれは正しい努力をする原動力となり、自分の人生を生き抜く希望となって、あなたの進む道を照らし続けることになる。という言葉に感動しました。

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2011年08月01日

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