あらすじ
社員を大切にしない会社は歪んでいく。それと同じように、市民を蔑ろする都市は必ず衰退する。どんなに立派な箱物や器を造っても、潤うのは一部の利害関係者だけで、地域に暮らす人々は幸福の果実を手にしていない。本書では、こうした「罠」のカラクリを解き明かし、市民が豊かになる地域社会と地方自治のあり方を提示する。
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Posted by ブクログ
これは、成功じゃなくて、失敗事例集
やっぱその点、斬新で、成功事例集(アグリコミュニティ~)よりおもしろかったように思う。ただ、随所にでてきて、最後の結論にもつながる筆者の主張は、具体的が故に疑問も大きかった。ただ、理想は面白くて俺もすごい影響受けたと思う。さらに、最終章には具体案も掲載されていて、おもしろかった。
*120607レビュー
実際の行政を名指しで批判しているところに、リアリティと本気の警告が見られた。その解決策として出されているのが、地域での収益を考えることなんだけど、これは観光圏の話にもつながっておもしろかった。でも、それを実際どうやってやるんだろう、ってところが、最終章にちろっと載っていて。現実問題、それができるのはいい意味でも悪い意味でも行政しかないんだな、って思った。
あと、青森の例が載ってたけど、地域と住み分けしているってゆう話だけど、お店が入っている以上、やっぱりそこで収益をあげなきゃお店がでていっちゃうよなぁ、、、って疑問。
全体的に、批判は勉強になったけど、その上になされるこの人の主張は疑問が残った。
Posted by ブクログ
【内容】 社員を大切にしない会社は歪んでいく。それと同じように、市民を蔑ろする都市は必ず衰退する。どんなに立派な箱物や器を造っても、潤うのは一部の利害関係者だけで、地域に暮らす人々は幸福の果実を手にしていない。本書では、こうした「罠」のカラクリを解き明かし、市民が豊かになる地域社会と地方自治のあり方を提示する。 (「BOOK」データベースより)
【感想】 地域再生プランナーによる地域再生を考える一冊。再読。いろんな地域を歩いて考えた事例が記されており、参考になる。全国各地、いろんな地域の成功・失敗事例を知ることは大切。その上で、自分の地域にとっての最良の方法を探ることが、もっと大切。きっと他の都市にヒントはあっても、アンサーはないんだと思う。
・筆者の7つのビジョン(P180)
①私益より公益
②経済利益よりひとの交流
③立身出世より対等で心地よい交流
④器より市民が優先される地域づくり
⑤市民の地域愛
⑥交流を促すスローフード
⑦心の拠り所となるスポーツクラブ、居場所
・筆者の3つの提言
提言1 食のB級グルメ化・ブランド化をスローフードに進化させる(P205)
提言2 街中の低未利用地に交流を促すスポーツクラブを創る(P221)
提言3 公的支援は交流を促す公益空間に集中する(P237)
本書で示されている視点や分析は、筆者の経験と知識に基づくもので、納得させられる部分も多い。最終的に示されているビジョン・提言の妥当性は、今後の分析や成果確認が必要だと思うが、地域再生という課題に取り組むために参考になる1冊である。