【感想・ネタバレ】謎の探検家菅野力夫のレビュー

あらすじ

明治末期から昭和初期まで、世界中を探検してまわった痛快な男がいた。その名は菅野力夫。日本がようやく国際化しつつあった時代に、シベリア、中国、東南アジア、インド、南アフリカ、ハワイ、南米までをも股にかけて歩いた男の謎に満ちた生涯に迫る。

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Posted by ブクログ

冒険・探険は好きなので、実録物や探検家の評伝は何冊も
読んだのだ。だが、この人は本書を手に取るまで知らなかった。

それ以前に、この表紙のインパクトで手にしてしまったのだが。

明治末から昭和初期にかけて、シベリアから南米までを旅した
菅谷力夫は、絵はがき以外の足跡が不明のままその名も歴史の
中に埋もれていた。

晩年を過ごした福島県郡山市の離れから、多くの写真や新聞記事が
発見されたことからやっと足跡が判明した。

本書はその資料を元に書かれているのだが、8回に渡る世界探検
旅行のルートや公演旅行の土地土地の羅列だけに終わっているのが
残念だ。

頭山満の書生になり、関東軍発行の通行許可証を所持し、海外の
星製薬の支社に立ち寄っているところを見ると、菅家の人脈に
興味を覚える。

しかし、本人がまとまった日誌や記録を残していない為、探険先での
エピソードなどは皆無。ただ、写真が豊富に掲載されているので、
それを見るだけでも価値はあると思う。

それにしても謎の多い人だな。

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2017年08月17日

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