【感想・ネタバレ】ブラステッド 1のレビュー

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Posted by ブクログ 2012年01月09日

ついに現れた『スマグラー』の後継。現在スピリッツで『闇金ウシジマくん』を連載している真鍋昌平は、かつてアフタヌーンで連載しており、二つの作品を単行本化している。『THE END』と『スマグラー』である。前者は収拾がつかないまま謎の終焉を迎えたため、ファンは限定的だが、後者の方は、そのエンタメ性の高さ...続きを読むとソリッド感、血生臭さから漫画ファンの間では、隠れた名作として今もなお名高い。『スマグラー』はいわゆるヤクザ漫画である。借金の返済のため、裏の運び屋の仕事を始めるフリーターの話で、ある意味『ウシジマくん』と世界観を一にしている。真鍋の漫画の特筆すべき点は、走り書きのような暴力的な描線と、それによって演出される地下世界的な閉塞感である。話の展開はそう上手く出来たものではないが、癖のあるハードボイルドなキャラクターと、全体に漂う独特の刺すような空気は紛れもなく唯一無二であり、現在の真鍋にさえもう描くことは適わない、ある意味奇跡的な作品である。たったの一巻で完結してしまっているのも悔やまれる。しかし、ついにこの系譜に連なる作品が現れた。それがこの室井大資『ブラステッド』である。<あらすじ>バーのバイトからエスカレーター式に暴力団の組員になさせられた穂村は、足を洗いたいと願いつつ、裏カジノやクラブを経営していたが、ある日死体処理を命じられる。「顔」と呼ばれる男とともに処理を終えて事務所に戻ると、肉塊と化した組員たちと、謎の四人が待ち受けていた。室井大資は主にホラー畑で活躍する漫画家で、実力は認められつつも、まだその知名度は低い。(角川の怪で連載中の『イヌジニン』もオススメ)絵の特徴としてはCGっぽい冷たい線と、昭和っぽいぬっぺりした質感があげられる。内容もどこか寒々しい印象を与える。バイオレンスの描写は堂にいったものがあり、センスを感じさせる。なにより、設定の奇抜さと、読者の裏をかく急転直下なストーリー展開はリーダビリティが高く、筆力は新人離れしている。同時刊行の短編集『海岸列車』の方も、佳作揃いで地力を感じさせる。これからが楽しみな作家と作品。

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Posted by ブクログ 2009年11月23日

初室井大資

表紙のレイアウトに惹かれて買ったジャケ買い
ヤクザ物はあまり得意じゃないけど、作風がドライなのでわりと読めた

でもドライすぎて話の起伏が…
個人的にすごく勿体無いと思うのは、主人公が自宅で仲間と食事するシーン
あそこはものすごくべったべたなホームドラマにした方が次の展開が引き立ったの...続きを読むでは

主人公の仲間である「顔」さんはとてもいいキャラ

絵柄もすごくドライ
途中グレースケールになるけど読みにくさはないです

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