【感想・ネタバレ】来たれ、野球部のレビュー

あらすじ

頭脳、運動神経、容姿、全て完璧な喜多義孝。学園のエースが恋したのは、幼馴染の「可もなく不可もない」女子高生・宮村奈緒。喜多の激しい告白を拒んでいた奈緒だが、彼がずっと抱えていた孤独を知り、想いを受け入れる。二人が付き合い始めた矢先、喜多は自殺した少女の日記を読み、精神を侵されていき――。芥川賞作家・鹿島田真希が描く、純粋ゆえに危うい青春文学。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

マザコンというのはようするに母親への執着なんだけど
母子姦のタブーゆえに、母が自分のものにならないと絶望した子供は
その代替として
「母になってくれるかもしれない女性」を探し始めるわけ
んでもって、それを見つけてモノにしたと感じたとき
彼は幼児期の全能性を取り戻して
なんかとんでもない世界にトリップしちゃったりする
こともあるのね
一方、そういう男に魅入られてしまった女の子は
母を演じようと必死になって
大変なことなんだ

「恐るべき子供たち」が
アクロバットでさわやかな着地を決めたような小説だが
もうちょっと恥を知れよと言いたい部分はあります

0
2015年09月07日

Posted by ブクログ

好きかと言われればNoです。
芥川賞作家の鹿島田さん、初読みです。
タイトルは「来たれ、野球部」ですが野球部の話ではなく。
青春物語という触れ込みですあり、確かに高校生たちの精神状態を扱った内容なのですが、爽やかさは無く。なにせ精神的に不安定な登場人物ばかり。自殺者(未遂も含む)が3人も出てくるし。
鹿島田さんが何かを描きたかったのだろうというのは判るのですが、上手く描けているかと言えば多分上手く行かなかったのでしょうね。何かを伝えたかったけど、それが伝わってこない。そんな気がします。

0
2016年05月15日

「小説」ランキング