あらすじ
頭脳、運動神経、容姿、全て完璧な喜多義孝。学園のエースが恋したのは、幼馴染の「可もなく不可もない」女子高生・宮村奈緒。喜多の激しい告白を拒んでいた奈緒だが、彼がずっと抱えていた孤独を知り、想いを受け入れる。二人が付き合い始めた矢先、喜多は自殺した少女の日記を読み、精神を侵されていき――。芥川賞作家・鹿島田真希が描く、純粋ゆえに危うい青春文学。
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Posted by ブクログ
マザコンというのはようするに母親への執着なんだけど
母子姦のタブーゆえに、母が自分のものにならないと絶望した子供は
その代替として
「母になってくれるかもしれない女性」を探し始めるわけ
んでもって、それを見つけてモノにしたと感じたとき
彼は幼児期の全能性を取り戻して
なんかとんでもない世界にトリップしちゃったりする
こともあるのね
一方、そういう男に魅入られてしまった女の子は
母を演じようと必死になって
大変なことなんだ
「恐るべき子供たち」が
アクロバットでさわやかな着地を決めたような小説だが
もうちょっと恥を知れよと言いたい部分はあります