あらすじ
2020年に開催が決まった「東京オリンピック」。 6年後に世界中からの巨大な需要が見込まれる観光業だが、実質的な競争のスタートとなるのは、2014年から始まる“第3次”ホテル戦争だ。遡れば、バブル時代を挟んでの外資系ホテルの上陸が“第1次”ホテル戦争であり、リーマン・ショックを挟んでのアジア系ホテルの上陸が、“第2次”ホテル戦争であった。だが、“第3次”ホテル戦争の幕開け直前に発覚したのが、世間を賑わせた食材偽装問題……。かくも「劣化」しきった日本のホテルが、失われた信用と信頼を取り戻し、外資系ホテルの再攻勢を迎え撃つことはできるのか?30年以上、ホテルを心底愛し利用してきた筆者だからこそ描ける、地に堕ちたホテル運営の現実と、6年後を見据えた“再生への道”。ホテル業界の最新動向から「観光立国ニッポンの未来」をも探る、憂国のルポルタージュ。
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Posted by ブクログ
非常に興味深い内容だった。日本の高級ホテルには泊まったことがないが、憧れはある。しかしながら、欧米のような☆ランクがなく”勝手に”名乗っているという点には驚いた。
食材偽装問題が世間を賑わせたが、食材だけでなく”ホテル運営”そのものが偽装されているということだ。
ホテルのブッフェが流行るからくりにも納得。
やや批判的な内容に傾倒しているものの、日本のホテル業界に大きな問題を提起していると思う。利用する側の意識改革にもなる。
Posted by ブクログ
○有名ホテルの総支配人を歴任した桐山氏の著作。
○昨今の有名ホテルでの食材偽装問題などを考察しながら、日本のホテルの問題点や課題について明らかにしている。
○欧米のホテルと日本のホテルがここまで違うのかということが改めて分かった。ただ、超一流の外国のホテルと日本のホテル全体を比べてしまうのには、ちょっと無理がある。やや分不相応な批判なのかもしれない。
○ホテルマンの見方が変わった。