あらすじ
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格差と少子化。共働き家庭の増加。「家庭と仕事の両立支援」の掛け声とは裏腹に、仕事と子育ての狭間で苦悩する30~40代の女性たち。「両立支援」とは、誰のための、何のためのものなのか。日本とアメリカの職場の実態、制度のありようを描きだす。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
P51~
夫と家事の関わり方の現状。
様々な事例やデータ有り。
共働き家庭の抱える問題について、多くの事例がのっている。
国際状況、職場での現状、政策、など。
Posted by ブクログ
今まさに自分自身が直面している「子育てと仕事の両立」の悩みに関して、のべ100人以上の働く女性達に取材をし、様々なケース、海外の事情も事例に取り上げながら、問題提起している書籍。
仕事と育児を両立しながら働く母親達の悲鳴が、読むだけでズシーンと心の底に響き、下線を引っ張りたい箇所が多すぎて、共感をおぼえると同時に、非常に重苦しい、モヤモヤした気持ちになる。
働く母の支援は制度的には整ってきているのに、どうして働く母達は、今もなお、昔よりも疲弊し、日々厳しい状況を強いられているのか。
自分の今の状況と重ね合わせながら、具体的な解決策のない問題の深さ、複雑さに、はがゆさを感じる。
働きながら、子育てをするということはどういうことなのか、既婚者も独身者も子供ありなしに関係なく、一度こういう世界があるということを知って欲しい1冊だ。
Posted by ブクログ
たまたま私は、公設民営の設立のどたばたも経験したし、公立保育園が民営に比べるといかにお役所的かも経験したし、これから学童が終わるところにいるし、リモートオフィスの状況もチェックしてきていたから「窒息するオフィス」も読んだ。アメリカやイギリスでの子育ての状況も聞いている。そういう意味では私にとって特に目新しい情報はない。
答えが書いてあるわけでもない。しかし、うまくまとめて言葉にしてあることは大事なことだ。他人事ではなく、子供にかかわる人全員に読んで欲しい。
敢えて言えば、結局差別禁止に関しての罰則規定を重くしない限りなにも変わらないんじゃないか。でもそんなことをして特になる既得権益を持っている人たちは誰もいないから、何も進まないだろうな。
Posted by ブクログ
育休中の自分がなぜこんなにも復職を不安に思うのか、育児休職や短時間勤務などの制度の整った会社に勤めているのに、子育てをしながら働くことに明るいイメージを持てなかったのか、この本を読んで少しすっきり。他の人からしたら、戻る場所もあって、制度も充実していて、何が不満なの?と言われてしまいそうだけど、同じように悩んでいる例を読んで、ああ悩んでもいいんだな、と思えた。
内容がとても重いので、一度読んだだけでは消化しきれていない感じ。今回は急いで読んだので、時間をとってもう一度じっくり読んでみたい。
Posted by ブクログ
多分状況は変わってない…しきっと良くなってない、むしろ悪化してる気がする…。現状はどうも、何も手を出さずに個別にささやかに悪化していっている…そんな状況な気がするんだけど、んむ。
僕のいるところも、男性がしかもある一定のバックグラウンドをもった男性がすごい割合を占める均質性の高い(多様性の低い)ところな分、そうでない道を行くとつらいんだろうな、と。思う。
しかし、こういうことに対して、子の親でない僕も当事者として語れる日が来るのかしら。
あと、ちょっと話が変わるけど、80ページ付近を読んでいて小泉政権時の三位一体の構造改革の話が出てきたけど、こういう面で地方分権化って怖いよなーと。国政であれだけ人の目があっても不正がまかり通ってしまうのに、地方政治でそれほど人の目がないところでは、そういうチェック機構が働きにくいんじゃないかしら…と。まぁ、だからやめる、か、それをフィードバックが働きやすい形にしてなんとかする、の二択にはなるんだろうけど。。。
Posted by ブクログ
仕事にうちこみ、経済的基盤を持ち、子どもや家族との時間を大切にする。ただこれだけの暮らしが、なぜこんなにも遠いのか。「家庭と仕事の両立支援」とは、誰のための、何のためのものなのかを考える
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これからを悩んでいるときに出会った一冊。
まだまだ気が早いけれど、どうしても子どもができたときの働き方が気になる。
今のもやもやした心配がすべて文章になっていて
共感する部分が多すぎた。
エッセイではなく、論文のようなしっかりとした構成で、データを元にしながらも、実話も盛り込まれている。
「働きたいし子育てもちゃんとしたい」
これは贅沢な話なのか。
相方さんに言わすと
「欲張りすぎ」らしいけれど。
どちらにしろ自分らしく生きられるように、
そのために考えすぎないようにしなきゃ。
Posted by ブクログ
読後、気持ちがどんより。「ワーク・ライフ・バランス」とか「ワーク・シェアリング」とか、働く者のための言葉が、企業の側の論理にすりかえられてしまう...。