【感想・ネタバレ】モバイルマーケティング 最強の戦略のレビュー

あらすじ

企業事例が満載! 企業が本気でモバイルに取り込む理由
1999年にiモードが誕生してから10年が経過し、モバイルを活用した集客、マーケティング、販売促進などはもはや当たり前になりつつあります。現在では、ユーザーのリアルな行動履歴から得られるデータを活用し、よりきめ細やかなサービス、より効果的なマーケティングが展開されています。
本書では、新しく台頭するモバイルメディアによって変わりゆく環境と、最新のメディアトレンドから実現可能となっているソリューションまでをカバーしました。
日本コカ・コーラ、Honda、ロッテ、日本マクドナルド、ぐるなび、P&G、タワーレコード、ローソンなど、多様な業種・業態の企業への現場担当者インタビューを通して、「なぜ」その戦略を選び、かつ「成功」を収められたのかを紹介します。実企業のモバイルマーケティングの実態と効果を戦略的な切り口でまとめた1冊です。
※本電子書籍は同名出版物を底本とし作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。

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Posted by ブクログ

2010年前後のモバイル業界がどのような状況なのかをざっとつかむのによい一冊。モバイル礼賛な論調がやや気になるが、わかりやすく読みやすい。個人的にはHONDA担当者のコメントに強く共感。


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【読書メモ

●そこで私は逆ファネル理論を組み合わせることを勧めている。まず、サイバーコミュニティに情報を投げ込む。その波紋に聞き耳を立て、そこで交わされる会話からさまざまな反応を感じ取り、口コミによるバイラル効果で情報が広がっていく様を把握する。そして、コミュニティで交わされる会話などから効果的なCMを着想し、マスメディアでの露出を高める。そこで一気に「知っている人」を増やし、そこからファネル理論を活用して刈り取りを進めるというものである。

●ソーシャルメディアのエンジンは、ちょっとした"ミーイズム"なのだ

●ミクシィは常に、いわゆるコミュニティサイトのように、動画やゲームのおもしろさを追求するのではなく、「何を」ではなく「誰と」を大事にするスタンスだ。

●新たな生活者の絵姿を、ステレオタイプで考えてはだめだということだ。人は、ますます多様化していく。それにつれて、多様なシチュエーションが生まれてくる。だから、マーケティング的視野も、小さな塊をさまざまに組み合わせていくということが必要だ。答えは一つではない。(HONDA)

●かつてのように、何らかの法則性を見つけようとしても無駄です。今後は、どんな組み合わせ、いかなるニーズにも応えられる網羅性が必要とされるのだと思っています。(HONDA)

●インターネットが普及したことで、いつのまにか顧客はすぐそこ、ホンダの玄関先まで最初からやってくるようになった。店舗のように、向こうから訪ねてきてくれるようにすらなったのだ。これがモバイルになると、まさに、自分たちの隣に顧客がいるようなものだ。だから、あまり近づくとかえって嫌われる懸念があると、渡辺氏は考えている。(HONDA)

●顧客にとってスパムメールにならないように、私たちは週一回を、いわば"スープの冷めない距離"だと考えています。週に一回、金曜日の昼前にクーポンが届く。後は、たまにやってくる号外。キャンペーンの告知です。今くらいの頻度がいいと思っています。(マクドナルド)

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2010年10月20日

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