【感想・ネタバレ】平城京の家族たち ゆらぐ親子の絆のレビュー

あらすじ

八世紀に成立した律令制が、「子を育ていつくしむ母」を「子を省みない母」に変えた――。今から一三〇〇年前に生まれた家族関係のゆがみを、『日本霊異記』を中心にした文学の中に読み解く画期的な試み。

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Posted by ブクログ

古代文学・文献の「家族」にスポットをあて、そこに浮かび上がる、古代の家族観と律令国家出現による家族崩壊や歪みを論じる。

母と娘、母と息子、父と娘、父と息子…
神話にみる家族関係や、そこに介入している7世紀の視点、律令制で変化した家族…

現代に通じる普遍的な指摘を含め、とても興味深く面白いです。

多岐に渡る参照や視点は非常に「文化人類学」的で個人的に大好きです。

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2020年09月06日

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