【感想・ネタバレ】日本人の心のかたちのレビュー

あらすじ

日本人は両行(りょうこう)と不二(ふに)の間を行ったりきたりしながら、つねに柔らかな思考で、物事に対処してきた民族である。漢字に対抗して仮名文字を作り出したように、何か一つに絶対化せず、あえて対抗するものを作り出してきた。どうちらか一方という西欧の二元論ではなく、どちらもOKという考え方である。一方で、このように対抗させた二つを、なんとか一つに纏め上げることも大切にしてきた。たとえば、神と仏、身と心などがそうで、これがまさに和の心、物事を常に俯瞰してみる「不二」という考え方であり、唯一絶対の西欧的思考にはないものだ。グローバリズムの潮流のなか、アメリカ的システムや価値基準を押し付けられている昨今、日本らしさが消えてなくなる前に、本来の日本的価値基準に戻すべきである。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2017.3.16
部は競争を促し、伴は和合を重視する。伴は専門職を目指すのではなく、いわば家庭の営みの延長なのである 欧米には労働そのものが苦行とも受けとられている
2022.4.13
われわれは事はすなわち神様が傍にいて下さる。だから楽しいのである
どんなにミクロな世界を拡大し、あるいは遺伝子まで追求しても、そこにあるのは病に関係のないあとや素質に過ぎないのでないのではないだろうか

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2017年03月16日

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