あらすじ
実務に通用する“基本”が身につく 学生はもちろん実務者にも好適
本書は、ソフトウェア開発の入門書として学生・新入社員などから幅広い支持をいただいた『ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業』の姉妹書で、ソフトウェア開発プロセスの中でも特に重要とされる「設計」にフォーカスした入門書です。ビジネスの変化が激しい現代では、ソフトウェア開発者は多岐にわたる多くのことを日々学ばなくてはなりません。その状況において、本当に使えるスキルを身につけるためには、“基本”を押さえておくことが大切です。
本書は、ソフトウェア設計における普遍的な考え方やものの見方、意思決定の方法など、その場しのぎではなく真に必要とされる知識の“基本”をわかりやすく解説しています。紙面はイラストや語り口調を用いて、初学者の方にも取り組みやすいような工夫をこらしています。ITエンジニアを目指す方はもちろん、ITエンジニアの育成に携わる方、ITエンジニアとして基本を再確認したい方などにもおススメです。
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
2回読みました。
私は、293の鉄則本のように、枕元に置いて気が向いた時にパラパラめくって読み返す本は何冊かあるのですが、同じ本を続けて読み返すことはほとんどしません。
一読して分からなかったことは再読しても分からないことが多いので「ま。いいや、別の本を読んで理解すれば」と本棚に置いてしまいます。
しかし、この本は違いました。
章によっては、3回読みました。
私は、大学でプログラミング(Fortran/GPSS)の授業は受けたことがあるのですがソフトウェアエンジニアリングの講義は受けたことがありません。
そんな私にとって、本書は、まさに「ずっと受けたかったソフトウェア設計の授業」でした。
★★★
本書は、Michael Jackson先生が構築したJSP(Jackson Structured Programming)とJSD(Jackson System Development)を易しく解説した本です。
1975年にJSP、1983年にJSDと、どちらも30年位前に発表された技法なので、私も新人研修やソフトウェア工学の本で概要は知っていました。
しかし、昔の技法という認識であり、それより後の1980年代後半に発表された、オブジェクト指向分析・設計(OOAやOOD)を勉強してたら十分だろうと思っていたのです。
でも、決してそうじゃなかったんですね。
★★★
それから、本書はMichael Jackson先生の技法をなぞりながら、こっそり大槻さんの設計に対する思いや、考え方、重要と思われる概念についてより深く解説がされています。
大槻節といいましょうか、思わずニヤリといったところもあって楽しめます。
ということで、ソフトウェア開発に関わる人へ、超おすすめの本です。
Posted by ブクログ
◆概要
Michael Anthony Jackson氏 が開発したソフトウェア開発手法に関する解説本。
- JSP(Jackson Structured Programming), 1975年出版
プログラム開発手法(構造化プログラミング+構造不一致)
- JSD(Jackson System Development), 1983年出版
システム開発手法(ユーザは要求を知らない。機能より実世界モデル)
についての入門的な内容について、日本のソフトウェアコンサル会社の方々によって解説されている。
◎JSP
3基本構造(連接、選択、繰返し)だけを用いて、「入力/出力のデータ構造」、「プログラム構造」を表していくアプローチ。理解しやすく、見通しの良いプログラムが書けるのが特徴とのこと。
◎JSD
実世界から仕様に落とし込んでいくアプローチ。
開発の背景が興味深く、
要求仕様というものは不明確であり時間と共に変化する、
という当たり前の問題にどう取り組むかの問題解決法の一つがJSDである。
機能を考える前に実世界のモデルを考える(モデルは機能より安定しているため)アプローチで、要求の変化に対応しやすいシステムが作れるとのこと。