あらすじ
風邪をひいたとき、頭痛のとき、腰や膝に痛みが走ったとき、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状が出たとき、私たちは薬に頼って痛みや症状を緩和させますが、「自分は薬の性質をよく知っている」という人はどれくらいいるでしょうか。また、「薬はなぜ効くのか」というシンプルな問いに正しく答えられる人はどれくらいいるでしょうか。「セルフメディケーションの時代」に必要な考え方を、この一冊で学ぶ。
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Posted by ブクログ
なぜあなたの薬は効かないのか
あおったタイトルなのでいわゆる現代医学批判書かと思いきや、極めて真面目な薬の入門書。
書いてある内容は下記のような事項。
くすりがきくのはなぜか
副作用がなぜ起こるのか
薬が体中でどう処理されるか
薬害はなぜおきるか
ジェネリック医薬品の功罪
薬においてもメリットとデメリットを正確にあげて、客観的に見ている。薬害に関しても
人体のなかで薬がどう反応するかはブラックボックス的な部分がある
いくら臨床試験をしても被験者の人数に限界がある以上、完全な予測はできない
ゼロリスクはない
メリットとデメリットを天秤にかける
ときわめて客観的な視点。こういったことは一般人としても知っておく必要があるだろう
逆にタイトルにつられて「薬不要論」を期待すると期待外れに終わるかもしれない。
薬の具体的な化学反応についても書いてあるので、その部分は難しいが、
薬の概要がわかるので入門書的にさらっと読むにはいいかも。