あらすじ
風邪をひいたとき、頭痛のとき、腰や膝に痛みが走ったとき、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状が出たとき、私たちは薬に頼って痛みや症状を緩和させますが、「自分は薬の性質をよく知っている」という人はどれくらいいるでしょうか。また、「薬はなぜ効くのか」というシンプルな問いに正しく答えられる人はどれくらいいるでしょうか。「セルフメディケーションの時代」に必要な考え方を、この一冊で学ぶ。
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Posted by ブクログ
薬が効くしくみを真面目に解説してくれる本。素人でもとてもわかりやく、読みやすい。薬とはいったい何なのか、そのしくみ、メリット・デメリットについて語れるようになる。ジェネリック医薬品と先発薬の違いなどについても詳しく書かれ、欲しい知識が効率的に得られたと思う。日々の生活にも役立つ。
Posted by ブクログ
聞いたことのある薬もたくさんでてきて、イメージしながら読むことができました。
具体的な例を示して説明してあるので入門書としてとてもいい本だと思いました。
薬は数十個の原子から作られている低分子化合物。
薬はタンパク質(20個のアミノ酸から構成されている)に作用する。
タンパク質の中でも薬が作用する場所を受容体という。
経口薬は腸から吸収される→血液を介して分布→肝臓で薬物代謝(薬の構造を水に溶けやすく変化させ、体外への排出を促す)または、腎臓で尿と共に排泄される
Posted by ブクログ
なぜあなたの薬は効かないのか
あおったタイトルなのでいわゆる現代医学批判書かと思いきや、極めて真面目な薬の入門書。
書いてある内容は下記のような事項。
くすりがきくのはなぜか
副作用がなぜ起こるのか
薬が体中でどう処理されるか
薬害はなぜおきるか
ジェネリック医薬品の功罪
薬においてもメリットとデメリットを正確にあげて、客観的に見ている。薬害に関しても
人体のなかで薬がどう反応するかはブラックボックス的な部分がある
いくら臨床試験をしても被験者の人数に限界がある以上、完全な予測はできない
ゼロリスクはない
メリットとデメリットを天秤にかける
ときわめて客観的な視点。こういったことは一般人としても知っておく必要があるだろう
逆にタイトルにつられて「薬不要論」を期待すると期待外れに終わるかもしれない。
薬の具体的な化学反応についても書いてあるので、その部分は難しいが、
薬の概要がわかるので入門書的にさらっと読むにはいいかも。
Posted by ブクログ
この著者のメルマガ読者きっかけでこの本を手に取りました。メルマガは少し上から目線というかスタンスがあまり好きでなく解約したのですが、この本はそんな違和感もなくとても役に立ちました。もともと中医に興味があったこと、読んでいる間インフルエンザでたくさんの薬を飲んでいたことなどもありましたが。薬剤師にこれからなるのは費用対効果ほかを考えても難しいですが、登録販売者は少し勉強してみようかなと思っています
Posted by ブクログ
良書。
著者の薬剤師としての誠実な仕事ぶりがうかがえる。
なんで薬が効くのか分かり易い。
薬は、病気そのものを治すのは細菌性の抗生物質くらいで、あとは対処療法が殆どらしい。
薬には、必ず副作用があるので注意が必要。
Posted by ブクログ
薬の使い方や効果など、一般の人でもわかりやすく書かれていて参考になったが、薬が対症療法にとどまり根本療法でないし、どうしたら薬を使わない体になれるのかまで踏み込んでほしかった。
ためになる!
自分は医薬業界を中心に就職活動をこれから行おうと考えているのですが、知識があまりなく不安でいっぱいでした。
そこで薬についての基礎知識を身に付けたいということで、本書に出会いました。
薬剤師目線で書かれていることもあり、薬のメリット、デメリットを深く知ることができました。製薬メーカーの新薬開発の状況や、現在の医薬業界の問題点等にも触れていて、就活生として大変勉強になりました。
また、薬を服用する機会の多いかたにも是非読むことをオススメしたいです。おそらく読み終わったころには、今後の薬に対する考え方が変わると思います。