【感想・ネタバレ】死んでも治らない~大道寺圭の事件簿~のレビュー

あらすじ

元警察官・大道寺圭(だいどうじけい)は、一冊の本を書いた。警官時代に出会ったおバカな犯罪者たちのエピソードを綴(つづ)ったもので、題して『死んでも治らない』。それが呼び水になり、さらなるまぬけな犯罪者たちからつきまとわれて……。大道寺は数々の珍事件・怪事件に巻き込まれてゆく。ブラックな笑いとほろ苦い後味。深い余韻(よいん)を残す、コージー・ハードボイルドの逸品!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

好きな作者だったので。

元警官で犯罪をテーマにした実話の本を書いた主人公。
その「現在」と、
警察を辞めるきっかけとなった最後の事件という「過去」を
行ったり来たりするお話。

新婚で妊娠中の妻を強盗犯にひき逃げされ殺された、
ということがわかってからは、
主人公がその過去の事件の犯人なのではないかと、
ハラハラしながら読んでいた。

そういう意味では、
作品の順番は違った方が良かったのでは。
一つ一つの話は面白かったが。

ミステリ作家の角田港大先生とか、
葉﨑の名家前田家とか、
最後には葉﨑市を訪れたりと、
いわゆる「葉﨑市シリーズ」がちらちら出てきて
楽しかった。

0
2022年11月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分が気に入ったのはその本の作りというか構成というか。フリーライターの女性が亡くなった事件を最後の事件として真相を捜査しながら、警察を辞めた後に本を出版して犯罪者に巻き込まれ・・という短編が挟まる。短編を読むうちに殺人事件の真相も徐々に明らかに・・という。
こういう話の持っていきかたが非常に上手な作家さんですね。
最後の毒のある終わり方もなかなかにいい感じ。
少しずつ読むよりも一気に読んでしまいたいそんな一冊。

0
2012年02月29日

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