【感想・ネタバレ】努力しないで作家になる方法のレビュー

あらすじ

僕には小説しかない、小説家になるしかないんだ――。作家を目指して早9年経つが、一向に芽が出ない。平凡な会社員の僕には過ぎた妻と幼い長男がいて、家族の生活を支える身だ。時折よぎる不安。だけど、僕には才能がある。そう信じている! 果たして作家志望の男・伊留香総一郎(いるかそういちろう)は夢を叶えられるのか!? 感涙必至! 覆面作家の虚実入り乱れたデビュー秘話小説。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

読む前は、作家になるためのマニュアル的な本の類いと思っていたが、作家志望の男・伊留香総一郎が『邪馬台国はどこですか?』でデビューするまでの経緯がたどられた感動的な小説だった。特に妻の陽子さんは立派だと思う。作家という職業は、相当な覚悟がなければ目指せないものだと実感させられた。エンターテイメントが他人のために書く小説であるのに対し、純文学は自分のために書く小説だと、主人公の伊留香が考えている点に関しては、なるほどと思った。続編の『作家で十年いきのびる方法』もぜひ読んでみたい。

0
2024年02月25日

「小説」ランキング