あらすじ
都知事就任後、初の書き下ろし! 東京が、日本変革の先兵となり、起爆剤となる。東京の未来は、日本の明るい未来だ。都政への基本姿勢から、介護・社会保障、防災、エネルギー問題、東京オリンピック・パラリンピックと都市計画、都市外交まで、都知事・舛添要一の政治理念と具体的政策、さらに人生の原点がつまびらかとなる1冊! 「オリンピックを東京改革の起爆剤に」、「文科省に縛られない新たな教育」、「“燃えにくい東京”をつくるために」、「より賢明で現実的なエネルギー政策を」…など、その指針と具体策を明示する。都民、行政マンはもちろん、都市計画やビジネスに携わる人の必読書。
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Posted by ブクログ
チェック項目13箇所。思えば、先の大戦で灰燼に帰した首都を、先達たちは驚異的なスピードで復興させ、1964年には東京で、アジア最初のオリンピックを開催したのだった。国内外からの来客にお目にかける「世界一」は、大きさでも量でもない、むしろコンパクトで、クリーンで、スマートな東京を表象するものがいいのではないか。私は国民に対し、「情報は基本的に公開して提供できるものは提供する。もちろん個人のプライバシー等は伏せますが、それがいちばんの危機管理の基本だと思っております」と述べ、テレビなどのメディアを使って、情報公開に踏みきったのである。かつてアダム・スミスは『諸国民の富(国富論)』の中で「小さな政府」を提唱し、その典型的な様態として「夜警国家」を例示した。子供の吸収力は驚くほど高いことは、頭の固い文部科学省の官僚より、現場の先生のほうがよく知っている、この時期には、詰め込めるだけ詰め込んでもいいのだ。中高一貫教育:現行制度やシステムにとらわれることなく、優秀な人材を数多く世に送り出すため、私は「向上心・競争心を持ち、限界を設けずに学ぶことができる教育」を、教育改革の軸として推し進めていくつもりである。人々が夢と希望を持つためには、富の肯定も必要だ。働いて成果を手にすれば、人はさらにがんばろうとする、このサイクルを断ち切ってはいけない。少子化が進行していく中、元気なお年寄りを、貴重なマンパワーとして活用しない手はない、しかもそのことが、高齢者の生きがいを生み出し、同時に認知症の防止に役立つなら、なおさらである。15%は高いと感じるかもしれない、しかし私なら、15%の消費税さえ納めれば、家族の誰にも介護負担がかからない生活、その「安心」のほうを選択したい、たった7年といわれるかもしれないが、私が母の介護で苦労したことを思えば……。もしケガをして動けなくなったら、もう街へは出られない……、こんな社会であってはならないのだ、私は東京から、そんな社会を変えていきたい。