あらすじ
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百人一首に秀歌はない――かるた遊びを通して日本人に最も親しまれる「小倉百人一首」(藤原定家・撰)にあえて挑戦、前衛歌人にして“現代の定家”とも称されたアンソロジスト塚本邦雄が選び抜き、自由奔放な散文詞と鋭い評釈を対置した秀歌百。『定家百首』『百句燦燦』と並び塚本美学の中核であると同時に、日本の言葉の「さはやかさ」「あてやかさ」を現代に蘇らせんとする至情があふれる魂魄の詞華集である。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
歯に絹着せぬ、百人一首批判が面白かった。評者選出のほうが好ましくおもったり、元のほうが良いと思ったり。そこに時代の流れ、感性の違い、個人の違いが立ち現れておもしろい。和歌を身近に感じさせてくれる評者の本音は一見の価値あり。
Posted by ブクログ
塚本邦雄を知ったのは、寺山修司がすきだったからだ。彼の芸術に対する考え方には共感できるし、定家百首やこの王朝百首に見る感性もまたすばらしく、昔のうた、今のうたを読むにしろ、彼に付き従っていきたくなる。日本語はやはり美しいと実感させられる一冊。