あらすじ
大相撲の制度を経済学的視点から解き、これらの制度が揺らいできている点を指摘。不足する年寄株、転職に悩む力士など、日本経済が抱える問題の縮図がそこにある。
【主な内容】
序 章 大相撲を経済学の視点で眺めること
第1章 力士は会社人間
第2章 力士は能力給か
第3章 年寄株は年金証書
第4章 力士をやめたら何になる?
第5章 相撲部屋の経済学
第6章 いわゆる「八百長」について
第7章 一代年寄は得か損か
第8章 外国人力士の問題
第9章 横綱審議会の謎
第10章 特殊なチケット販売制度
第11章 角界の構造改革
第12章 大相撲から見る日本経済
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Posted by ブクログ
大相撲を経済学からよみとく。経済学を大相撲からよみとくのではない。逆だと思って、経済学の勉強にと思い手にしたが違った。が
なかなか面白い。
大相撲の特異性がきちんと論理的に説明されている。
「力士は会社人間」であることや「大相撲が生き残る道は、スポーツとして競争するのではなく、伝統的要素を最大限に生かして生き残る」との見解は納得。
また、舞の海が本書解説において、「力士の待遇は本書でイメージされるより実力がものをいう割合が高いように思います」との実感を述べているのも興味深い。
本書著者の「お寺の経済学」も読んでみたい。