あらすじ
生きることは悩むことだ。悩みから逃げず、きちんと悩める人にだけ濃密な人生はやってくる。ただし、やみくもに悩めばいいわけではない。心が弱っている人は、自分の内面を見つめず現実をしのぐ工夫から始める。心がある程度頑丈ならば、自己を掘り下げ、悩みの正体を受け止める。苦悩する人々に寄り添い続ける心理カウンセラーが、フランクル、フォーカシング、森田療法、ミンデルらの手法をもとに濃く深く生きるための正しい悩み方を伝授する。
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Posted by ブクログ
生きることが、生き抜くことが責任で答え続けるということなのかな?大学時代にお世話になった先生の著書です。
先生、私やっとフランクル読めました。
以下は気になった文の引用です。
「人生から問いかけられている存在である」
「あなたがどれほど人生に絶望したとしても(略)人生があなたに期待をしなくなることはけっしてない。byフランクル」
「大切なのは、その活動の範囲において最善を尽くしているか、人生がどれだけ「まっとうされて」いるかだけです。」
Posted by ブクログ
悩み、悩むことを、人生からの問いかけと捉えて意味を見出していくフランクルのアプローチ。そして悩みから逃げ出すべきときの、しのぐテクニックとしてのスプリッティング(目の前の単純作業に意識を集中させる)と脱同一化(感情とそれを観察する自分を分ける)。
やがてエネルギーができたときの、悩みに向き合うテクニックとしてのフォーカシング(ただ認め、間をとり、フェルトセンスに質問し、受け止め、内側に響かせてみる)やプロセスワークによる立脚点の変更のやり方、さらにはカウンセリングの活用など、著者が主張したいことが具体的に伝わってきた。
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Posted by ブクログ
自分のしたいことを達成する人生から、自分が人生に求められていることをする人生。自分には(誰かから)何を求められているのか?その意味と使命を実現していく人生。自分には何が求められているのか?
立脚点を変える。少し気が楽になるかも。やりたいことがないなら、自分が人生に望まれてることはなんなのかを考えるとやることが見えてくるかも。とりあえずそう考えるだけでも、何かをやる気は出てくる。
Posted by ブクログ
フランクルの思想が書いてある所がとても面白かったです。
態度価値という考え方。
それは、何かを成し遂げたとかではなく、困難な物事に対してどのような心持ちで相対するか?その姿勢こそが態度価値。
なにもできなくて、心がうちひしがれている時に、とても救いとなる言葉です。
Posted by ブクログ
著者は宗教をやればいいのにと言われたことがあるらしいけど、それも頷けるような内容。後半くらいから、かなりスピリチュアルな話になる。
悩むことには意味がある、何事にもそのひとなりの運命につながっていると延々と語られる本。暑苦しすぎて、むしろ好きになる。