あらすじ
※KADOKAWAから配信中の『植物図鑑』と同じ内容となっております。重複購入にご注意ください。
よかったら俺を拾ってくれませんか──。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能の植物オタクで、風変わりな同居生活が始まった。とびきり美味しい(ちょっぴりほろ苦)“道草”恋愛小説。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
【カーテンコール 午後三時】がイツキとの再開の後日談かと思って読み進めてしまったため、「あれ?この2人の関係性悪くなった?もしかしてさやか亡くなっちゃった?」とドキドキしたが、終盤に再会の前日談と分かって一安心だった!さやかが1年間イツキを待てるほど、恋に落ちてて最高だったけど、イツキはちゃんと理由話してから家出しよ?笑
Posted by ブクログ
ある日、さやかはイツキという青年を拾った。
そこから始まる共同生活。イツキは食物に詳しく、野生の食物の料理やその食べ方にすごく詳しく、そのせいでさやかも植物に興味を持ち、それを食べることを楽しみにするようになる。名前も素性も分からないイツキに共同生活の中でさやかは引かれていく。
食物の写真も掲載されていて、その食べ方なども記されていて読んでいくと、身の回りの食物に興味を持つと思う。
その中で二人の運命は?
Posted by ブクログ
凄惨なミステリー小説に辟易して、癒し補充のために拝読しました。
内容は、ある時おうちの前に倒れこんでいたイツキをかくまい、その中でお互い惹かれていき、付き合う。そんなお話です。野草採集を二人でしたり、それを調理したり。ただただのびのびゆったりと時間が流れていく素敵なお話でした。
とてもたわいもない内容でしたが、日々の暮らしを大切にしようと思える素敵な作品でした。とくに、私も野草採集を趣味にしたいなと思っていたので、少しためにもなりました。
途中、イツキが出ていくシーンでは、もしかしたらもう二度と戻ってこないのかもしれないという寂しさや悲しさを感じましたが、最終的に帰ってきました。きっと、さやかと素敵な家庭を築いているんじゃないかと思っています。
心温まるお話で、また定期的に拝読したいなと思っています。
Posted by ブクログ
なかなか読まない恋愛小説に手を出してみた。
道端の植物を通して物語が進んで行った。イツキとの思い出が増えるほど苦しいこともあって何事もそういうものだよなと思った。
さやかがメンヘラ行動を起こすようになったのはどう考えてもイツキのせいで『またイツキがどこかにいってしまうかも知れない』って気持ちは一生付きまとうのは仕方のないことだと思う。でも、いつまでも不安になられて電話やメールをされまくることをイツキは耐え続けることはできるのだろうか…と心配になった。こういうカップルは続くのだろうか…。
Posted by ブクログ
ある日、街に住むさやかは家の前でイツキという青年を拾った。その青年は泊めてほしそうに「咬みません。躾のできたよい子です」と言う。そのことにおかしくなり泊めてしまったさやかはそのままイツキと暮らすようになる。実はイツキ、男前、家事得意、料理上手、穏やかな性格ととてもよい物件だ。そしてイツキは植物オタクだった。このあたりで彼の知らない植物はないほど詳しい。彼は街を散策し山菜を採ってきて料理を作ってくれるのだがそれがまた美味しいのだ。イツキから食材としての植物の説明を聞くにつれ、だんだん興味を持ち始めたさやかは、自分でも植物図鑑を買い、イツキを一緒に自転車に乗り山菜採るにでかけるのが楽しみになっていた。イツキと一緒に、街中やそこからすこし離れた場所まで行き、フキやたんぽぽ、ツクシなどを採り、天ぷらや煮物、時にはパスタなどにして食べる。こんなすぐ近くに食べることのできる植物が生えていること、料理方法次第でとても美味しく食べることができるのが彼女には新鮮な驚きだった。
順調に見える関係だったが、実はさやかはイツキの名前しか知らない。彼がどこで生まれ育ち、なぜ野垂れ死にしそうになってさやかの家の前にいたのか。なぜそんなに植物に詳しいのか。大学で専門的にならったのか。なにひとつ知らないし、なんとなく聞かないほうがいいと思ってそのままにしていた。だがなにも知らなくてもイツキに対しての気持ちが変化していくさやか。こんな日がずっと続けばいいなと淡い期待の日々は突然終わりを告げる。彼は「ごめん。またいつか。」とだけ書き置きをして。
タイトルの通り植物紹介がメインかと思ったが良い意味で裏切られた。イツキとさやかの恋の行方が面白くどちらが主かわからなくなる。秘密をもつイツキと一途なさやか。お互い惹かれ合いつつも踏み込めない関係は、じれったく、切なく、愛らしい。そして突然消えるイツキ。今後の展開は予想できつつももしかしたらと思い、先を急いでしまう。
それが植物紹介と良い按配で混ざり合いながら進んでいく物語は、植物のことが知れて嬉しいという気持ちと、早く展開を知りたいという気持ちの中で読み進んでいきました。
Posted by ブクログ
学生時代に一度読んで内容を忘れてしまったので再度読みました。
キュンキュンはしますが、樹木が自分勝手な男過ぎて読むのが少し辛かったです。
Posted by ブクログ
行き倒れている男の子を拾ったらやけに植物に詳しくて、さらに人間的な魅力に溢れていたので恋に落ちてしまう話。
正直な感想を述べるとドキドキ感に欠けるなあ、という印象。起承転結がハッキリし過ぎているのとご都合主義でリアリティが無い感じがテレビドラマの脚本っぽさを感じだ。
同著者の「阪急電車」に感銘を受けたからこそ期待値が高過ぎて厳し目の評価をしている可能性はあるが…。
ただ、各章に植物名を挙げてそれに絡むストーリーにしたり、最初の数ページには図鑑テイストな紹介、最後の方にはレシピ紹介などコンセプトを貫いた一冊ではあった。
Posted by ブクログ
季節が巡ってやっと再会できたシーンでうるっときて、営業の星がそっと最強の手土産を渡すシーンで嗚咽が漏れそうになった。
いい人だったんだな、彼。
ひかり
植物に興味がありタイトルに惹かれて読みました。
主軸は若い男女のラブストーリーで、恋愛物に慣れてない私は結構恥ずかしくなりながら読んでいました(笑)
イツキの作るご飯がとにかく美味しそうで、その材料を採りに行く狩りもまたワクワクと発見がたくさんあって、自分も一緒に冒険しているような気分になれます。
ラストはハッピーエンドなのですが、イツキが何も言わずに出ていったのも、さやかが追いかけずに待っていたのもいまいち共感ができずにすっきりしなかったなってのが個人的な感想です(^_^;)