【感想・ネタバレ】歴代総理の経済政策力のレビュー

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Posted by ブクログ

国家の指導者たちが明確なビジョンなしに国家の発展をさせることなど不可能だ。そんな当然の事ができない総理たちばかりが誕生してきた。もちろん麻生太郎や小渕恵三のような立派な政治家もいた。彼らが総理を続けていたら、今の日本はどうなっていただろか。少なくとも鳩山、菅、野田のような無能な指導者たちが率いる現状よりははるかにマシな状況になってただろう。

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2012年02月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歴代総理の経済政策力

最近三橋貴明の本をよく読んでいるが、この本もとても興味深く読んだ。
マクロ経済学を理解せずに国のトップになる、なんておかしい気がするが、そのおかしい事が日本ではずっと行われているようだ。

例外的なのは、田中角栄・小渕恵三・麻生太郎・宮澤喜一程度で、その他の人、特に橋本龍太郎や民主党になってからの鳩山・菅は全く
時流と逆の政策をしていて日本の国富を大きく毀損してしまった。そういった事実を論理的に示している。

2012年9月時点において、後1年以内に総選挙がある事は間違いないが、今現在の日本の状態をきちんと認識して、短期・中長期のビジョンを明確に
語り、そして実行してくれる人物に一票を入れたいと思う。
かつての小泉郵政選挙、前回の民主の政権交代といったワンフレーズで語れるほど日本の現状は単純でないし、先送りにできるほど楽観視できない状況ではもはやないのだから。

それにしても、2000年以降のストップ&ゴー路線(少し経済がよくなるとすぐ財政引き締めをしてデフレに戻す)はなぜ起きてしまっているのだろう。
増税・規制緩和による、官僚の利権拡大が目的なのだとしたら、そういった物もあわせて変えていかないと政治家だけではうまく行かない。

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2012年09月09日

Posted by ブクログ

歴代の総理大臣の政策を結果や日本に取り巻く環境から分析・批評し、今後日本が取るべき道を示していくという内容。現在のデフレの状況は田中角栄時代の都市化抑制政策から始まると筆者は考える。また、インフレ下でとるべき緊縮政策などをデフレ下で行うことでデフレからの復興を妨げている。本書で述べられている小渕政権での財政健全化計画停止による功績、小泉政権時代に対アメリカ輸出量が増大したおかげで”幸いにも”GDPが成長した(デフレで行うべきでない構造改革を行ったにもかかわらず)という事実を知り、驚愕だった。今後日本がとるべき道として、消費税を増税しお金の巡りを抑制するのでなく、道路などの公共事業に予算を投じ(現在絶賛減額中)、国民がお金を使える環境を整える必要があると筆者は主張する。

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2011年05月30日

Posted by ブクログ

田中角栄以降の全総理大臣のマクロ経済に関する政策を時系列に沿って評価するという壮大な企画本。ただ、やや企画倒れになってしまっていると感じる部分もあります。
田中角栄など、非常に力を入れて解説している総理もあれば、逆に1ページで終わってしまったり、章題に掲げておきながらほとんど名前の出てこない総理もあります。
これは著者が知らない、もしくは興味が湧かないのが原因だと思われますが、せっかくの面白い企画なのに途中に穴が開いているような印象になってしまったのは残念です。いつか将来、同じ企画でこの本の「完全版」を書いてほしいと期待しておきます。

本書の内容は「田中角栄の日本列島改造計画とその後の影響」とでも言うのが最も適切で、このテーマに限っては非常に面白かったです。著者は田中角栄の政策面はさほど評価していないものの、政治家田中角栄には魅了されていて、ある種二律背反的な書き方になっているのがスリリングです。

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2011年05月10日

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