【感想・ネタバレ】神津恭介、密室に挑むのレビュー

あらすじ

眉目秀麗(びもくしゅうれい)、頭脳明晰、白面の貴公子。輝かしい形容に彩られた名探偵、神津恭介(かみづきょうすけ)。彼が挑むのは密室トリックの数々。鍵の掛かった部屋の外に残された犯人の足跡、四次元からの殺人を予告する男……。不可解極まる無数の謎を鋭い推理でクールに解き明かす! いつまでも燦然(さんぜん)とした魅力を放つ神津恭介のエッセンスを凝縮した六つの短編を収録。傑作セレクション第1弾!

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「日本三大名探偵」といえば明智小五郎、金田一耕介、そして神津恭介。他二名と比べ若干影が薄い、この神津恭介。実は容姿端麗、頭脳明晰の一度見たら忘れようがない、超絶イケメン名探偵なのです!中学を飛び級、6カ国語を操り、論文も認められた数学の天才。現在は東大医学部の法医学教室助教授。資産家で生活に困る心配なし。ラノベでよく見る「最強系主人公」でもここまでやらないだろう、まさに完璧超人!
そんな彼を激賞するワトソン役は神津の友人、松下研三。ワトソンというより、ドラえもんに泣きつくのび太のような…。物語によっては事件の真相以上に松下君の言動にひっくり返ることも!?
戦後間もない時期が舞台のため、設定や表現に古さを感じることはありますが、それもこの作品の味の一つ。日本が誇る「完璧系名探偵」の活躍。ぜひご一読下さい!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『白雪姫』
呪われたハナレで5日間を過ごせば10万円を貰えるという賭けをうけた緑川鋭二。兄・源一の家のハナレで賭けの最終日に何者かに殺害される。雪の上に残されていない足跡。鋭二の妻・幸子と源一の関係。かつての婚約者だった2人。犯行時刻にアリバイの無い幸子。同じ密室で死んだ源一が残した手紙。

『月世界の女』
松下研三の宿泊するホテルにとまる美しい元子爵家の娘・月子と友人の久子。月子と別行動する久子。月子の3人の求婚者がホテルに現れた夜消えた月子。月子に対する3人の求婚者の気持ち。

『鏡の部屋』
昭和初期の女マジシャンの屋敷を買い取った日下健蔵。新聞社にかけられた犯行予告の電話。健蔵の妻・梨枝子が鏡の部屋と呼ばれる部屋で起こす奇跡。消えた梨枝子。翌日鏡の部屋で遺体となって発見された梨枝子。妊娠していたが夫・健蔵の子である可能性がない。健蔵の海外赴任中の不義。

『黄金の刃』
「四次元の男」と名乗る石山雅信。四次元の力で殺人を予告する石山。石山が旅行中に石山の家で死んだ男。男の指に残された傷。男と石山の妻の不倫の証拠の手紙のありかに隠された秘密。

『影なき女』
探偵・相良の事務所を訪れた女。森島信太郎という高利貸の殺害を予告する。密輸ダイヤの取引中の死。盗まれたダイヤ。消えた謎の女。同じ状況で実験を行う相良。影なき女に変装した署員。再びダイヤは盗まれ殺害されていた森島役をしていた秘書の浜田。相良の助手の日下の妻を妾としている相良。同じく女が訪問している間に殺害される相良。

『妖婦の宿』
ホテル支配人小関の手記。ホテルの経営者の愛人・八雲真利子。ホテルを訪れていた神津恭介。トランクに詰められてナイフを刺された状態の人形が送り届けられる。3人の男性が交代で扉の前で番をすることになったが・・・。殺害された真利子。真利子に捨てられ自殺した京極元子爵の弟の存在。神津恭介の正体。

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2013年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

密室もの、短編集です。
じっくり一つの大事件を読んでゆくのと違ってこのような短編集で謎だけを追ってゆくのもまた、ミステリーファンの別な意味での楽しみなのでしょう(客観視)
読んで思ったのは短編ミステリーはやっぱり苦手かも。
お勧めいただいた「妖婦の宿」脳内にイイ男が二人登場した時点でもしや、と思わされるところもありましたが、真相は見抜けませんでした。

ミステリーを「犯人を当てよう!」という意気込みなしで、ただ、まくし立てるようにストーリーを追ってゆくような読み方をしては蛇道でしょうか?

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2013年05月13日

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