あらすじ
新海誠の幻のデビュー作が小説となって息を吹き返す!
アニメとは異なる視点で描いたもうひとつの『彼女と彼女の猫』。
都会で一人暮らしをする女性が、ある日偶然猫を拾った。
自分の感情を言葉にするのが苦手な彼女と、彼女の不器用さをそばで見守る猫。
友人との言葉の掛け違いを境に、彼女の日常から笑顔がなくなっていく。
拾われた猫たちを軸に描かれる、四つの連作短編。
「彼女はいつでも誰よりも優しくて、誰よりもきれいで、誰よりも懸命に生きている」(本文より)
《目次》
第1話 ことばの海
第2話 はじまりの花
第3話 まどろみと空
第4話 せかいの体温
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
ネコ視点とヒト視点が交差して素敵な物語になっている。
さすが、「秒速5センチメートル」の新海さん!
彼女の猫で、彼女は恋人というチョビほどヒトに入れ込んで
いなくても、犬のジョンも含め、みんな、ヒトを思ってくれている。
犬のジョンが、すごくかっこいい!
あの町は、ジョンがいて秩序が保たれているのだろうな。
たとえ、ジョンの体がそこにいなくなる日が来ても、みんな、
ジョンを覚えている、きっと。
心に深い傷を抱えた葵のお話が1番ぐっときた。