あらすじ
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女でもなく男でもない、聖にして俗、神に仕え、石つぶてを浴び、春をひさぐ者──ヒジュラ。カメラを片手に彼らの生きざまを追いつづけて17年。多数の瞠目の写真と平明な文章のなかに、混沌の大地インドに住まう第三の性が実像を結ぶ。
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Posted by ブクログ
男性が性転換をするという意味ではトランスジェンダーと同じなんだけど、宗教色がかなり濃く、しかも去勢必須なのがヒジュラ
地域によってヒジュラの扱いというか立場が全然違うのが印象的
田舎のヒジュラは結婚や出産といった行事に参加し幸せや平和、子孫繁栄を祈り踊る
普段は嘲笑の対象であったとしても祭り事の際は重要な立ち位置だったり祭りを盛り上げる大事な存在になる
都会のヒジュラからは宗教色はだいぶ消え、売春で生計を立てている
本来ヒジュラは売春をしないから彼らのような存在は同じヒジュラからも蔑みの対象になると
この先、伝統行事を行わない都会的な人が増えれば伝統行事で生計を立てていたヒジュラたちは稼げなくなり、都会のヒジュラのように売春をしなければならないかもしれない
ヒジュラとして誇りをもつ人たちがどうなるのか、そうなる頃には誇りすらなくなるのか気になるね
ヒジュラを神格化している人々は本気でヒジュラは生まれながらの両性具有だと思っていたのが印象深かった
そんな人々に彼らは去勢してるんですよってわざわざ教える必要はなかったんじゃないかなって思う