あらすじ
世界や人間の本質について思索してきた偉人たちの発言には、大いに感動させられるし、実生活に役立つものも多い。しかし、「天才とは永遠の忍耐だ」という言葉だけ知っていても、これがルネサンス期を代表する芸術家ミケランジェロの至言だと知らなければ、その真意を汲みとることはできない。本書は、古今東西から100の名言を厳選し、それぞれにまつわるエピソードを織り交ぜながら、その意味や内容をわかりやすく解説する。「偶然は準備のない者に微笑(ほほえ)まない」(パスツール)「天体の運動は計算できるが、人の気持ちはとても計算できるものではない」(ニュートン)「多くの仕事をしようとする人は、今すぐ一つの仕事をしなければならない」(ロスチャイルド)など。愛、人生、幸福といったテーマ別に、心の琴線にふれる言葉を満載。名言をより深く味わい、自らの人生の糧として胸にきざみながら耽読できる箴言集。
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Posted by ブクログ
古今東西100の名言集。言葉、特に偉人が残した名言を知ると、人生の糧とできる。いつ、どこで、誰が、どんな状況・背景のときに発言したかがわかるようになっている。
「世の中で成功を収めるためには、馬鹿のように見せかけ、利口に活動することである」
モンテスキューの言葉。彼はペンネームで書いた小説『ペルシア人の手紙』がフランス革命を招くほどの影響を招くも、本名で書いた『本の精神』は世論の強い批判を浴びた。「法は神の意思によってではなく、各国の風土によって制定されるべき」というくだりが影響し、カトリック教会から禁書扱いにされた。そういった人が発言した、と考えると味わい深い。染み入るのだ。
偉人の言葉は現代にまで残るほどなので、やはり説得力がある。辞書としてたまに見返したい。