あらすじ
父に託された演歌歌手への夢を胸に15歳で単身上京、憧れの堀越高校芸能コースへ入学。未来は明るいと信じていた。だが、東京では厳しい現実が。決まらないデビュー、食事にすら事欠く生活、さらに最愛の父が病に倒れて……。どんなに苦しくても笑われても、私は夢を信じ続けていた――。熱狂的な支持を受ける水樹奈々が全てを綴る、感動の自叙伝!
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Posted by ブクログ
この文庫本から手に取ったのですが、とても内容がこく、そして水樹奈々さんが何も隠さず、ありのままの自分を書いていることが伝わってきました。
2章の後半部に「自分でもぞっとするぐらい心の中に黒い部分があることを、そのとき私ははじめて知った。」とあります。このころから、水樹奈々さんは自分と向かい合い、自分の感情を知っていたんだと思います。その感情に至るまで、この本で書かれている以上の苦労があったから、そう感じるほどに心が成熟していたんだろうと思います。
多くの苦労を詰み、たくさんの人たちと関わることを通して自分を見つめ、そして家族・スタッフ・ファンの人たちのために全力を注ぐ姿勢は、感動させられっぱなしでした。
水樹奈々さんにとっての「深愛」は、親愛・信愛・真愛・心愛・清愛・・・そういった愛の結晶なんだと思います。
たぶん私のようにハードカバー版を読んでいない方も多いと思うので、是非手に取って欲しいです。
Posted by ブクログ
奈々さんのファンで今回の文庫版で4冊目の購入。何度か読み返していましたが、今回も特にタイトルにもなっている奈々さんの曲「深愛」に関するところから後半にかけてかなり泣けました。水樹奈々のファンでない人にもぜひ読んでもらいたい本です。
Posted by ブクログ
ライブの物販で購入した記憶。あの非凡なバイタリティからは中々想像出来ないであろう様々な苦労を乗り越えてきたことが分かるドキュメンタリー本。婚約&出産おめでとうございます。
Posted by ブクログ
彼女が苦労人であることは聞き知っていましたが、それはもっぱら金銭的なものだとばかり思っていました。でも、小中学校時代にクラスメイトから受けた嫌み・中傷の類いや、師と仰ぐ者から受けたセクハラまがいの行為とか、その重ねた苦労たるやこんなにも凄まじいものだったのかと驚くばかり。
そんな彼女を支えていたのは家族への深い愛であり、親友と呼べる友の存在であり、彼女自身のポジティブな思考なのでしょう。
いつもパワフルに歌い、演じているという彼女のイメージからはかけ離れた、傷つきやすい一人の等身大の少女の姿がここにはありました。楽しいことばかりではない、いや、どちらかと言えば彼女にとってトラウマにもなっている過去の出来事、胸の内をよく吐露する気持ちになったものだと驚きました。
彼女は才能に恵まれていると思いますが、それ以上に間違いなく努力家であることが再認識できました。
また、偏食だったり、不器用だったりという水樹奈々の意外な一面も垣間見ることができる一冊で、興味深く読みました。