あらすじ
◆監修者のコメント
十六歳でアルバイトを始めたのが、この本の舞台となる夢と魔法の王国です。
人生で初めての“仕事”は、見るもの聞くものすべてが新鮮でした。
働くことの意味さえわからなかった自分に、働くことは難しいことではないこと、そして、ただ純粋に目の前の人が喜び、多くの人から必要とされ、認めてもらえることが、“最幸”の喜びなのだと教えてくれたのは、ディズニーランドで出逢った多くのゲストでした。
ゲストの笑顔に出会うたびに、こんな出来損ないのアルバイトでも誰かの役に立つことができるのだと知りました。
人は働くことで誰かと関わり、その中で本当の生きる喜びを得られるんじゃないかと思うんです。
今回、この本を創るきっかけとなったのは、二〇一一年三月十一日に起きた、東日本大震災でした。
以前から、様々な出版社さんより本の企画はいただいていたものの、“何のため”に本をつくるのか、僕の中では、その理由が見つかりませんでした。
でも、あの大震災をきっかけに知り合った東北の仲間から、災害で最愛のお父さんやお母さんを亡くしてしまった子どもたちが一五〇〇人近くいること、両親を失ってしまった子どもたちが二〇〇人を超えていることを聞き、その子どもたちに何かできないだろうかと考えるようになりました。
そして、この本を出版し、印税等を夢の国のパスポートに代えて、つらい思いをした子どもたちに、自分たちを育ててくれた夢の国を体験してもらおうと思いついたのです。
今の彼らにとってあの場所は、夢のまた夢の場所。
そこで、できるだけ多くの子どもたちを連れていきたいと考え、過去にディズニーランドで働いたことのある仲間(卒業生)に声をかけ、あさ出版さんにご協力いただき、チャリティー本とさせていただきました。
この本で紹介した26のエピソードは、いずれもこの本を創るにあたり、想いに共感してくれた最幸の仲間たちが胸に大切にしまっていた、とっておきの物語です。
そのどれもが、人と人との出逢いから生まれた心温かな物語。
そこに登場する彼らの姿から、「働くことは、誰かの役に立ち、誰かを元気にすることができ、誰かを笑顔にできる“最幸の喜び”であること」を感じてもらえたらうれしいです。
どうかたくさんの子どもたちが夢の国へ行けますように?
東京ディズニーランド卒業生有志
代表 香取貴信
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
良かった
読みやすかったし、エピソード一つ一つにほんわかした
本全体がこんな風に幸せが詰まった本でいい!と思うぐらい良かった
ディズニーランド行きたくなりました笑
Posted by ブクログ
この本には、ディズニーランドで働いているキャストの方たちの工夫や苦労が描かれていて、そのような人たちにゲストたちが支えられていることがわかりました。遊びに行っている人たちが、なぜ嫌な思いをせず、楽しい思い出を作ることができるのか、ディズニーランドの裏側を知ることができる作品でした。
Posted by ブクログ
3時のパレードは何時ですか
お客様はパレードを見る時間を知りたくて、キャストであるあなたに質問したのに、その答えを教えてもらっただけでなく、大好きなキャラクターがよく見える場所まで知ることができた。
相手の期待を超えたサービスになるわけです。
着物でアトラクションに乗る
僕たちが今、ここで考えなければならなかったのは、乗せない方法ではなく、どうやったらお乗せできるかじゃないのか。
水がかかって汚してしまうことがあるなら、なぜ、着物が濡れないような専用レインコートを用意しようとしないんだ。
孫はあなたと握手するのを楽しみにしているのよ。あの子はあなたが声をかけてくれるのを楽しみに来ているんだから。
パレードが通る道を作ったり、交通整理をしたりというのがほとんど。
たとえどんな仕事であろうと、誰かに影響を与えている。一生懸命やったら、きっと誰かを笑顔にできる。
Posted by ブクログ
ゲストが求めていることのさらに一歩先を自ら考えて実行すると言う姿勢に感激しました。
困っていることを解決するだけでなく、笑顔にまで変えてしまうと言うのは、キャスト一人一人が本気でゲストに笑顔になってほしいと思っているからだと思います。
一歩先の事を自分で考えて行動するというのは、中々簡単な事ではないと思うのですが、それを出来るようにするディズニーの教育やキャストさんは素晴らしいと思いました。
Posted by ブクログ
ディズニーの世界で働く方々には本当に頭が下がる思いで訪れていましたが、キャストの方々の思い、そして成長を感じられる一冊でした。ゲストとキャストがともに作り出す夢の世界。現実世界で唯一、皆が相手のことを思いやり優しさをもって過ごせる世界ではないかと思います。それは決して勝手に自然と生まれているのではなく、働く方々、訪れる方々の思いが結集して作られているのだと感じた。日々の仕事の中で、少しでも誰かの役に立つために何ができるかを考えて行動していきたいと思わせていただいた。またディズニーランドに行きたいと思う。
Posted by ブクログ
元キャストやゲストが体験したちょっといい話。他者への思い遣りや配慮はその心構えと行動に移す勇気と心の余裕。心の余裕がないほど忙しいとホスピタリティ行動もどこか表面的で真心のないものになるだろうな。
Posted by ブクログ
題名通りのショートストーリーが26編。
香取貴信さんが好きなので読みました。
プロってすごいなぁって感心し、自分もがんばろうと思います。
リピーター率90%超を誇るディズニーランド。 その“最幸のゲストサービス"の担い手たちが実際に体験したゲスト、そしてキャストとの温かくてやさしい物語を紹介。
Posted by ブクログ
「東日本大震災で親を亡くした子供たちを、自分たちがお世話になった「夢の国」に連れて行ってあげたい」
そう考えた、元キャストの提案から生まれたチャリティー本です。
ディズニーランドの元キャストの有志からエピソードを集め、作られた一冊。
相手(ゲスト)の気持ちを考えると、ここまでのサービスが出来るのか、とびっくりさせられました。
と同時に、キャストもゲストから暖かい気持ちや優しさをたくさん受け取っているんだな、そんなことを感じました。
Posted by ブクログ
ディズニーランドの元キャストやゲストが語るショートストーリー26編。
ディズニーのサービスや真心を感じさせるものが多い。
どれも短いのでさくさく読めます。
物語としてまとめるためでしょうが、リアリティはあまり感じられず。
Posted by ブクログ
すごいな・・・・思わずウルッときました.ちょっと歯の浮くような物語も.でもそれは,僕が擦れてしまったから,そう感じるんでしょうね(笑)
夢の国のハートフルストーリ.読んで損なし!!おススメします♪