あらすじ
物心がつく前に両親を事故で亡くし、厳格な父方の祖父母のもとで育てられた佳苗は祖父母の体調がすぐれないため、その春を父方の叔父・輔(たすく)と初めて会う母の弟・閑也(しずや)と3人で過ごすことになった。人里離れた森の中の一軒家で過ごす夢のような日々…しかしそれは、その後に訪れる或る出来事の序章に過ぎなかった…。血の業と輪廻について描いた表題作他、それぞれの物語が独自の世界観で読者を魅了する全6作品を収録。著者渾身の最新作品集!!
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Posted by ブクログ
ぎゃーーー!ホラーです。怖かったー恐ろしかったー。とくに彼岸花。衝撃シーンは1回、目を伏せて、で、もう一回戻って確認して「ヒーーー!」ってなった!他の作品も、オチが二転三転するので油断できない。全体的に、星新一を読んだ時のような後味の悪さがあるなぁ。いろいろ問題作が詰まった濃い~1冊
Posted by ブクログ
表題作がなんとも衝撃的。語り手が幼女(成長後も出てきますが)。作者さんのあとがきにもありますが業の深いお話でした。他にも短編がいくつかありますが、怖くてでも覆った指の隙間からのぞき見たくなるようなお話が多かったような。
Posted by ブクログ
表題作がとても良い。あと国枝さんらしいグロの表現。グロってほどではないのかもしれないけどホラーw本当ビビるシーン多々あり。最後に耳たぶのカップルが出演しててそこだけほのぼのーとした作風だったかなぁ。変わらずのシリアス+コメディの長。
Posted by ブクログ
作者さんもあとがきで書いていましたが、ホント、シリアスとギャグ、この落差がすごい!
シリアスな作品はほとんど病んでるし…でも、そんなところにハマります。
匿名
面白かった
なかなか、不思議な話で、面白かったです!
最後にハッピーエンド・・・とは、いかず・・・なんとも、でも、これがハッピーエンドな終わり方なんですね。なんとなく、癖になる話で、読み返しては〜色んな感想に辿り着くので、良かったです。
Posted by ブクログ
国枝センセの妖しいお話、大好き。
・表題:叔父2人と少女の話。朗らかに悪い奴な攻めに地下室で鞭打たれる受(見るからに病んでる)、のぞき見してしまう姪。そして大学生になった姪のもとに……
・当然の結末:サラリーマン2人の小編。
・十三夜幻灯:幻想的な、お伽噺の怪談のような。彼岸花の咲き乱れる永遠の世界。逃げ出し現実に戻り、やがてまた新で戻ると、彼岸と名付けた男に切り刻まれてしまう。ホラーとグロ。
・枷、あるいは束縛:監禁される大学の先生。初老?おっさん?×生徒。最後に超オチで逆転。
・夢のあとさき:変な形の天使に夢をかなえてもらう。
・手のひらの上:耳たぶの理由の2人?ちょっとこれは入ってきませんでした(汗)
みんな気の利いたブラックユーモアあふれる小片というか掌編というか。とてもうまくまとまってるけれど、まあ、普通のBLではないかな……。
Posted by ブクログ
表紙と、いわくありまくりな男二人と幼女の設定に飛びついてみました。
話としてはラストが個人的にはうーんという感じですが、BLでなければ満点かもしれません。女の子が主軸にあがってくる上に攻めとこれから何かあるであろうという展開には違和感を覚えます。嫌という訳ではないのですが。すっかりBL脳になってしまったのですね。とほほ。
それでも、閉ざされた空間であの二人と幼女が暮らしているというのはときめきました。
ああ、そうか。幼女は、恋愛対象にならないからだ。すっかり……(以下略)
他の方の感想で、「ものすごいグロ!」というのを見ていたので、覚悟して読んだのですが、彼岸に住む人の話が最高にグロなのかしら?
何か大根みたいに切れていて、よくよく考えると残酷ですがあまりグロくはなかったかも。
彼岸さんが妖艶で素晴らしいですね!
一番好みな傾向で惜しかったのが表題作、作家と編集のミザリー話と唯一普通に安心して読めた結婚前の話が、好きかな?
で、この作家さん初読みです!という気分で読み始めたのですが、あ、私「耳たぶ〜」読んでました。あまり好みの話じゃなかったので、すっかり忘れていたようです(汗)
受けが女の子だったなあという、かすかな記憶。
もう一冊、読んだ気も(汗)
一度、まとめて古本屋さんにお渡ししてしまったので、多分その中にあった気がします。
気になる作家さんなので、もう少し読んでみようと思いました。