あらすじ
ジュヴナイル読切連作シリーズ『少年少女』。ひとりの少年とひとりの少女が主人公となり、ドラマを紡いでいく連作シリーズ。2巻は連載7話分を収録。
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Posted by ブクログ
1,4巻に続き・・・ 2巻を読んでみた。 今回も超絶面白かった、いろんな世界観を楽しめた。 特に”リンコ、ふたたび。”と”彼ら””土に還る花”と”微唾”がGood!!!
Posted by ブクログ
【SF】リンコ、ふたたび。 Pageant again
少女歌手・長谷川倫子がコンサートで「これが最後の曲です」と歌いだした途端、倒れた。
新種のウイルス(分離未達)で、主治医は「言いにくいことですが」と、
治療法が見つかるまでコールドスリープさせるしかなかった…
時は流れて百年後、「リンコ病」と名づけられ世界を席巻した病気の研究は主治医の息子が後を継ぎ
復活コンサートが行われるが、そのために巨大ドームアリーナシアターを作ったらしい…
新聞記者がワクチンを開発した市井所長におしかけて
観客が押し掛けるが、反対デモ隊もいてプラカードに「人権」「生命倫理」「不眠(コールドスリープ反対の意か?)」「場違い充足感の虚妄 無視するな( に「庶民の生活を」とでもあるのか)」
何故これほどの騒ぎになるのか、もの悲しい雰囲気はなぜか?
百年は長すぎるが、復活の報道に「私たちの躰の基礎を作った この病気が人類を絶滅の危機から まさにアイドルの域を超えた奇跡の人 ハセガワリンコ」などとあった。
「百年早えよ」「さすがにそれまでには死んでいます」の会話もあった。
人類絶滅の危機から一転して、思わぬ副作用で“長寿化”が実現したのではないだろうか?
でなければ100年前のファンがいるはずがないだろう(そんな大勢コールドスリープはないだろう)
その副作用として、「生殖不能」あるいは「成長停止」?
あれこれ想像できるのがSFのダイゴ味。
「彼ら」 “Themselves”
【自転車で野宿の旅】
「第9話」であることに引っ掛けたオチか?
虚体の惑星Planet of the fiction body
【SF】映画『』のように、アバターになりきって仮想空間で戦闘するサイトがあって…
土に還る花 Flowers return to the ground
【第7話の続編】②thema〈死と黄泉がえり〉
あるいはヨシコの話ではないかも知れないが、大学生ぐらいになって「死」=被埋葬を経験する。全編のテーマ、〈死と再生〉に沿っている。
大海原 Giant ocean
【太平洋戦争】
「『据え膳喰わぬは男の恥』と言いますから」「お前、格言の意味間違って覚えているだろ」
100%勝ち目のないと見えた輸送船と軍艦の対面を決死的フェイクで勝利した。これは、良い意味への大逆転。
想い出の夏 Summer of memories
【性春】thema〈性と盂蘭盆〉
微睡 Doze一般的には「一服」の意
【第十一話の続編】③thema〈死と再生〉
ヨシコは剣道を始めた。
ゴローはアルバイトで精勤。
剣道の先輩がヨシコに傘を貸し「この傘の破れているところが好き」と言ったので、ヨシコは継ぎを当てて返し「先輩、傘が破けとったらなおしたらええんですよ。そういうの あきまへんか?」と〈心の傷〉に触るのを拒否する。