あらすじ
玩具メーカーに勤める久遠章彦は「王子」と呼ばれるほどの美形なのに、自他共に認める極度のブラコン。弟・太一を中心に世界が回っているため、恋人もできないありさま。ある日、困っている友人をしばらく泊めてやってほしいという愛する弟からの頼みを断ることなどできず、その友人・高林亮介を居候させることにした章彦だが、やがて高林の妙な視線に気づき――!?
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Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
玩具メーカーに勤める久遠章彦は「王子」と呼ばれるほどの美形なのに、自他共に認める極度のブラコン。弟・太一を中心に世界が回っているため、恋人もできないありさま。ある日、困っている友人をしばらく泊めてやってほしいという愛する弟からの頼みを断ることなどできず、その友人・高林亮介を居候させることにした章彦だが、やがて高林の妙な視線に気づき―。
再読
☆3→4変更
初読みでは普通って思ってたみたいだけど、再読して思いの外楽しんだ。
イラストに引っ張られた感もあるけれど、お話しにピッタリで良かった。
Posted by ブクログ
主にいい意味で普通のお話です。目を引くような派手さはないけど、ほのぼのアットホームな良質のラブコメ。とにかくブラコン兄の弟溺愛っぷりにニヤニヤ。これといって事件もなく悪い当て馬も登場せず、ただただ兄の盛大な勘違いで話が進行します。年下の攻もよくある『大型ワンコ』系ではなく、クールで飄々としたきれい系です。←こういうの好き。受である壮絶ブラコンのお兄ちゃんは弟の貞操を守るため、身代わりで攻くんとチュッチュッする羽目に陥るのだけど、『同性なのに不思議と嫌じゃなかった』っていうBLテンプレ的な展開です。全体を通して、ほのぼのとかわいい仕上がりなんじゃないでしょうか。
今回はこの作家さんお得意のジレジレも、時に抽象的な例えだな~・・・と思わせる独特な心理描写や風景描写もほとんどありません。うっすら匂いはするけどね。だから、この作家さんのそういうとこが苦手っていう人も読みやすいんじゃないだろうか。
逆に、ポエム全開な杉原作品が大好きなわたしとしては、そのへんが少し物足りなかったな。作中の『甘く殺されそうなキス』って表現がすごく好き。どんなキスだよ