【感想・ネタバレ】文部科学省 「三流官庁」の知られざる素顔のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年08月09日

文部科学省-「三流官庁」の知られざる素顔。寺脇研先生の著書。文部科学省の不祥事が続いていることをきっかけに読みました。文部科学省は「三流官庁」と呼ばれているという自覚が文部科学省職員や文部科学省関係者にあるからこそ、組織の一部の人間が嫉妬やコンプレックスから不適切な形で権限を振りかざす、傲慢な言動を...続きを読むする、高飛車な態度をとる、それが一般社会から見ると非常識で理解不能な不祥事の発生につながる。もしかしたらそういう面があるのではと邪推してしまいました。

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Posted by ブクログ 2016年10月15日

最近、文部科学省と仕事することが多いので、タイトルに惹かれて読んでみました。自称「文部科学省」評論家の寺脇さん。文科省の歴史がとてもよく分かりました。文科省の歴史を頭に入れておくと、科学技術政策を考えていく上でも、見える視点が変わってきます。

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Posted by ブクログ 2015年01月02日

2014/12/25-2015/01/02
①「土曜授業」が学校6日制の先鋒としてあるのではなく、臨教審答申の20数年後にやっと辿り着いた「生涯学習社会の創成」の一里塚である。
②サブタイトルの《「三流官庁」の知られざる素顔》と読みながら、テレビ朝日の《芸能人格付けチェック》を見ていた。切り口をどこ...続きを読むにするかで一流芸能人が三流芸能人になる。

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Posted by ブクログ 2014年03月28日

国立大学職員にとっての文部科学省と学内教員との関係、90年代初頭の教養部の廃止など、関係者と話して疑問だったことが筆者の経験と考えから、なるほどそうだったのかと思う点が多い。副題の「知られざる素顔」のとおりで、大学職員にはおすすめの1冊。

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Posted by ブクログ 2014年01月24日

誰もが小学生や中学生であったゆえに、常に注目が集まる教育に関わるあれこれの話。文科省の仕事は手広く仕事量も多いであろうし、政策から実行に向けて働きかける先の多いこと。小中高大、生涯学習といった全国民が対象になる施策をいつも抱えている。だけど、家庭的な雰囲気の職場で、現場の教育関係機関からの出向者は割...続きを読む合に多い。文科省自身が教育関係現場や人材のつながりを大事にし、日々勤務しているのだなと分かり、その他いろいろなこぼれ話も含め面白かったです。

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Posted by ブクログ 2013年12月22日

変に扇動的でない分共感できるし、素直に、「あっ、そうだったんだ」だと頷ける点も多い。

官僚の仕事の進め方、考え方も著者の記す通りなら、至極真っ当であると思う。
ただ、今の日本の現状を見ると違うのかな?文科省を美化してなければいいが・・・

教育行政を俯瞰するにはいい本。

安部さんの教育改革に違和...続きを読む感を覚える自分としては、今こそ、違う立場で、発言できる寺脇氏に期待したいところもある。

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Posted by ブクログ 2013年12月06日

想像以上に面白かった。本人も書いている通り、いささか美談めいた部分が多かったが、それでも「戦後の文部行政の中心で生き抜いた人の記録」として、十分に新たな視座を与えてくれた。
驚くべきは、その網羅性だろう。文教族、天下り、日教組、教育委員会、審議会、省庁再編などなど、気になるテーマが目白押しであり、さ...続きを読むらには文部省内部からの視点という、余り語られない視覚から論じられる。
共時的にも通時的にも網羅的な議論で、たいへん勉強になった。そして予想より分量が重かった笑。

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Posted by ブクログ 2019年08月19日

積ん読解消シリーズ

自らの職の上の上に位置する文部科学省について学ぶのもいいかなぁと思い手に取ってずっと積ん読していた一冊。

文部省から続く文部科学省が担ってきた日本の教育行政の在り方を俯瞰することで、今までの教育に起きてきた変化や今後の教育に向けた展望を垣間見られる内容だった。

面白い!って...続きを読むいう内容ではないけど、学校教育に関わる人なら読んでおいていいかも。

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Posted by ブクログ 2015年07月29日

「ミスター文部省」と言われた元文部官僚の著者による、文部科学省の紹介本。
文部科学省の沿革(現業官庁から政策官庁への歩み)、文部科学省と政治との関わり、キャリアとノンキャリアの関係など、多角的に文部科学省について解説されており、普段あまり知らない世界を知れたという点で勉強になった。国立大学と文部科学...続きを読む省の関係、文部科学省の家族的一体感、大臣への忠実さなどのエピソードが面白かった。ただ、著者もあとがきで言っているが、内輪だからゆえに文部科学省が美化されすぎているような側面は否定できない気がした。

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Posted by ブクログ 2014年07月28日

教育と医学では著者の舌鋒は鋭く感じるが,この本では出身官庁へのノスタルジーもあるのか文科省の特徴を温かく書いているような気がする。副題が「三流官庁」の知られざる素顔となっているので,対象のネガティブな内容を予想するが,実際は文科省が政策官庁への変化をなしとげ,着実に成果を上げていること,そして外的環...続きを読む境内的環境の変化に応じてうまくいったケースとうまくいっていないケースの紹介が中心である。続編として教育再生実行会議・中央教育審議会を期待したい。

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Posted by ブクログ 2014年07月21日

元文部科学省職員による文部科学省論。文科省の沿革や省内の組織論などについて詳細に論じられている。文科省を知りたい方にとっては必読の書。

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Posted by ブクログ 2014年03月27日

教育行政の仕組みが著者の視点でわかりやすく解説されていました。特に「国家教育委員会」と中教審を重ねた視点は秀逸だと思います。

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Posted by ブクログ 2014年02月14日

著者の文科省の風土に対する愛情が滲み出ている本といえる。当然ともいえる文部科学省と国立大学の関係を痛いほど知ることができた。国立大は「『家族的』」に様々な施策でかわいがられている。国立大学はいくつものゲタを履かせられているので、家族が痛い目に会うことは絶対に放置しない。

他方、私立大学が同じ土俵で...続きを読むまとも勝負してもかなわないことは歴然となる。しかしここからが頭の使いどころなのだなと思う次第。

ただ著者のいう「夜の酒」(p.153)や、カラオケとタンバリンの時代はいつまで続くのだろうか。また、休憩時間や終業後の行事(p.184)もたいへんそうだ。終業後の残業は残業手当頭打ち(いくら残業しても予算の範囲内しか支給されない)でサービス残業なのに、皆遅くまで働いていた(p.184)という状況も過酷さが伝わってくる。

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Posted by ブクログ 2014年01月23日

28年奉職した古巣ということで,かなり贔屓目に書かれてる。戦前からの歴史に簡単に触れた後,在職中に経験した改革が詳しい。日教組や教育委員会との関係や,臨教審に基づく事業メンテナンス官庁から政策官庁への脱皮,2001年1月の科技庁との統合による変化などが現場の雰囲気を交えて描かれる。
後半は,ちょっと...続きを読む鼻につく。あまり読者の共感を得られそうにない文科省の「吏道」とか伝統とかキャリアとノンキャリの連帯とかの記述が続く。「三流官庁」,「御殿女中」と言われてきた僻みからなのか,文部省絶賛といった感じ。統合による職場文化の変容を寂しく思っているようだ。著者くらいの年代だと,そんなものかもしれないが,いくらなんでも,というのもあった。ノンキャリが定時に帰る他省庁とは違い,文部省ではノンキャリもキャリアと一体となって残業し,プライベートでも一緒に遊び,一緒に飲んでいたとか自慢されてもね…。いい思い出がいっぱいあったのかもしれないけど,ちょっと不見識でしょう。

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Posted by ブクログ 2013年12月21日

“文部省のスポークスマン”、“ミスター文部省”と呼ばれた寺脇氏が予想以上に穏やかに文科省を説明してる本。
「ガラパゴス官庁」
「マルブン一家の家風」
「キャリアとノンキャリ」
など、昔3年間旧庁舎で働かせてもらった者として興味深く読めた。
「穏やかに」と書いたのは、随所で寺脇氏がホントに文部省・文科...続きを読む省のことが好きだったんだなぁと感じたから。
そして、今の文科省は決して「三流官庁」ではないと思った。

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