【感想・ネタバレ】音に色が見える世界 「共感覚」とは何かのレビュー

あらすじ

【複数色を使用したコンテンツです。モノクロ端末では一部読みづらい場合がございます。】一般の人々にとって「ミカンが黄色い」のと同じように、E音は青緑色に、F音は紅色に、著者には感覚される。単音だけでなく、和音や音楽全体にも、色や形を感覚している。「ある音楽の中では、私の前方三メートル付近で発生した青緑色の球形が、角が丸くなった黄土色の直方体になって私の右肩後ろ方向に進み、やがて背中を回って左手に現れ、そのときには群青色のカーテン状の揺らめきになっている、などということがある」(本文より)比喩や連想ではない。五感が混じりあった、未分化の世界。このような感覚世界を「共感覚」と呼ぶ。本書では、当事者の視点から、共感覚とはどういうものなのかを解説する。さらに、古語や和歌の考察などを通して、日本文化の原風景が共感覚的であったことを明らかにする。本来、人間の基本的な感覚であったはずの共感覚とともに、現代人は何を失ってしまったのか。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

共感覚をもっとしりたくて、題名が良かったので読みました。
共感覚者が書いた本なので、解りやすい面もあった。(世界がどのように見えているかなど)
著者が伝えたい事と私が知りたい事が一致しなかった。

0
2011年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
一般の人々にとって「ミカンが黄色い」のと同じように、E音は青緑色に、F音は紅色に、著者には感覚される。
単音だけでなく、和音や音楽全体にも、色や形を感覚している。
比喩や連想ではない。
五感が混じりあった、未分化の世界。このような感覚世界を「共感覚」と呼ぶ。
本書では、当事者の視点から、共感覚とは何なのかを解説。
さらに、日本文化の原風景が共感覚的であったことを明らかにする。

[ 目次 ]
第1章 共感覚とは何か(共感覚とは何か 共感覚ではない感覚 私の感覚世界の模式図 ほか)
第2章 日本文化の原風景としての共感覚(私の前言語的記憶 文字の創作 日本語への確信 ほか)
第3章 共感覚者男性として(共感覚の共時的考察 共感覚者に女性が多い理由 共感覚は障害ではない ほか)

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2011年04月21日

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