あらすじ
路地裏にひっそりと佇む、加納表具店。店を営むのは、若く美しい環。実は彼女、五百年以上も生きている化け狐だった。掛け軸や屏風などにこめられた思念を鎮める仕事を引き受けている彼女のもとには、様々な事情を抱えた妖怪が相談を持ち込んでくる。 ある事件をきっかけに環に弟子入りした人間の高校生・洸之介は、生意気な座敷童や、ビジネスマンのぬらりひょんといった個性的な妖怪と知り合い、やがて心を通わせていくことになる――。 人間と妖怪が織りなす、ほろ苦くも微笑ましい、どこか懐かしい不思議な物語。待望の続編が、いよいよ登場!
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Posted by ブクログ
二冊目ということで、前回は登場人物たちの紹介メインの話だったので、そこから少し展開している。
新しい妖怪の杏やシンさん、双葉といったキャラもなかなかいい味出していると思う。けど、私の今回一番は後藤君だ!
恋する女の子がかわいくてしょうもなかったよ。もうそれまでの杏や双葉がかすむぐらいに読みながら心の中で叫んでしまった。かわいかった。むっちゃかわいかった。
とはいえ彼女もシンさんの引き立て役ではあったのだけど、そうだとしてもきゅんきゅんしたわ。
それと今回は兵助のお話も。結構早い段階で予測はしていたのだけど、相手が誰かまではわからなかったよ。てか、出てくるとは思っていなかった。でも今回はなんか全体的に幸せムードも多くて楽しかった。
前回の終わりはさみしくて苦しかったからその点は嬉しいよね。もう少し続くということで、次は洸之介の話になるのだろう。将来を考え始めた彼がどんな結論を導き出すのか気になることろである。