あらすじ
時は平安。左大臣の一人娘・葵は、光源氏との結婚を決められる。光源氏といえば、その名を知らぬ者はいない人気者である。美貌と才覚、そして帝の寵愛をもあわせ持つ奇跡の皇子――。だが、初夜当日、傲慢な光の態度に我慢できなかった葵は、その場で離婚を言い渡す。四年後、遠方の別邸で暮らす葵の前に、見違えるほど逞しく成長した光が現れた。そして、戸惑う葵に「夫婦の契り」を強く求めてきて…!?
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Posted by ブクログ
タイトルどおり、光源氏もので光源氏と葵の上とのお話です。
正直、浮気者も光源氏がヒーローだと、浮き名を流しっぱなしで、この手の文庫には不向きなんじゃないかなぁって思いましたけど、浮き名を流していたのは、呪われた光の君の生き霊ってことにして、うまく葵の上との恋愛話だけにまとめてるのはうまい!って思いました。
ただ、最初のあたり、やっぱり12歳の子どもが閨ごとに長けているってのは、読んでて違和感を感じました。このまま最後までやってしまったらどうしようって思ってたら、そこは葵の上の逆鱗の触れて、脇息で気絶オチになりましたので、ちょっと安心しました。
元の源氏物語を知っていると、よりおもしろいかもしれませんね。夕顔とか藤壷とか生き霊の六条御息所とか・・・。