あらすじ
◆「朝ドラっぽい」とは何なのか?
日本の女性と家族、仕事と恋愛、幸せのかたちを描いてきたNHK「連続テレビ小説」、通称「朝ドラ」。誕生から51年。続いてきたのには、理由がある。
◆『おはなはん』『おしん』『はね駒』『ちゅらさん』『ちりとてちん』『ゲゲゲの女房』『カーネーション』名作「朝ドラ」の制作者インタビュー収録!!
◆「朝ドラ」の秘密が満載!!!!
・朝ドラヒロインは、本当に「明るく」「前向き」か?
・最高視聴率62.9%の“お化け番組”『おしん』の大ブーム
・主婦が熱烈に支持し、男性たちが批判した『青春家族』のヒロイン
・朝ドラナンバーワンの相手役は、『あぐり』のエイスケさん?
・『ゲゲゲの女房』で挑んだ大変革
・人間の「毒」「業」を鮮やかに描き出した史上最高傑作『カーネーション』
・両想いのふたりに障害がふりかかるパターン、最悪な第一印象から恋に発展するパターン
・朝ドラの「職業」の変遷
・戦争体験を語り継ぐという役割
・新人女優の“登竜門”ヒロインオーディション
・「朝ドラ」専門の部署はなく、戦略もない
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「朝ドラ」は「愛すべきお隣さん」という表現は私の胸の中にすとんと落ちた。
この本は出版されたのが2012年。なので「あまちゃん」以降の朝ドラについては載っていないんですよね。私が朝ドラをがっつり見だしたのは「花子とアン」から。それまでの朝ドラは「ふたりっ子」「あぐり」「甘辛しゃん」「カーネーション」「ゲゲゲの女房」「梅ちゃん先生」ぐらいしかよくわからなかったのがちょっと残念。
この著者で「なつぞら」までカバーした「朝ドラを語る本」をぜひ読みたい。
Posted by ブクログ
「朝ドラ」(NHK朝の連続テレビ小説)は誕生から51年。
半年~1年をかけて、毎日15分のドラマを観続けるという習慣は、他にはありません。
「朝ドラ」には、これまで数々の魅力的なヒロインが登場してきました。
明るく前向きな「おはなはん」、過酷な運命に耐え忍ぶ強さをもつ「おしん」、『はね駒』のおてんば娘、『ふたりっ子』の正反対な姉妹(優等生で美人の姉と落ちこぼれで将棋の才能をもつ妹)、『ちりとてちん』の後ろ向きヒロイン、情熱的に夢に突き進む『カーネーション』の糸子……。
王道ヒロインもいれば、非・王道ヒロインもいる。
そんな「朝ドラヒロイン」の魅力と変遷を紐解くこと、
「朝ドラ」が描いてきた女性と家族、仕事と恋愛、戦争と平和を見つめること、
「朝ドラ」をどのように日本人が受け入れてきたのかを知ることは、
日本人の精神史や、「朝ドラ」を報じてきたメディアの歴史を知ることでもあるのです。
本書は、そんな「朝ドラっぽい」とは何かをまるまる考察した1冊です。
著者は、6歳のころから、30年以上にわたって「朝ドラ」を観続けてきたという、生粋の朝ドラウォッチャー。「朝ドラ」に対する情熱はなみなみならぬものがあり、関係者のインタビュー取材に加え、膨大な新聞・雑誌記事を調べて執筆しました。
名作朝ドラができあがるまでの舞台裏を取材したドキュメント(プロジェクトX)としても面白いので、「創作」に興味がある方にもきっと楽しんでいただけると思います!
ちなみに私は、現在再放送中の『おしん』(毎週日曜、BSプレミアムにて)にすっかり夢中です。本書の中で、『おはなはん』の演出を手掛けた齊藤暁さんは、「橋田壽賀子さんは、朝ドラの4番バッター」と評していますが、心から納得の面白さ。すっかり、おしんの応援団になっています。大根めしも食べてみたい。
Posted by ブクログ
NHKの朝ドラについてのエッセイ?解説書?
「カーネーション」押しでやっぱりちょっと前の本。
著者はこのドラマが好きだったんだな。
あぁ。こんな人もいた、こんなドラマもあったね、と
過去を振り返るきっかけにはなりました。