あらすじ
常に不断の非常事態の中で力量を試されているヤクザ。そこに求められる絶対条件は、命がけの決断力! 死ぬも生きるも一瞬の決断次第。一寸先は闇。過酷な人生を生きる実力主義のヤクザ社会から、全ての人々へ捧げる開眼の書。現代人必読の実用的エッセイとしてビジネスマンに熱狂的に支持された「ヤクザに学ぶ」シリーズ第三弾。
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Posted by ブクログ
出だしは快調だったが、後半はチカラがゆるい。
第1章 決断力がなければ始まらない;
決断力はリーダーの生命線
トップを掴みそこねた男の乾坤一擲の決断力
果断たる決断を支えるのは信念―山一抗争の引き金を引いた男たち
自分の信奉する筋に従って決断するのがベストである―北海道ヤクザ史を変えた男の決断
決断で大事なことは本人の信念である―禅僧になった元一和会最高幹部
第2章 ヤクザという生きかたを決断するとき;流れに沿うのも運命かも知れない
自分の生きかたに自信と誇りがあればこその決断である
これしかないという不退転の決断から活路は開けるのだ
決断はやるかやらないか、二つに一つである―中途半端じゃ意味がない
一瞬の魂の触れあいに賭けてみるのもいい
「われわれの世界で何より重要なのは、やくざの筋というものであり、面子なんですよ。・・われわれの世界じゃ、筋や面子の方が人命より重い。いや、筋や面子じゃきれいごとだというなら、組の利益といいかえてもいい。」
三島由紀夫が鶴田浩二を論じて言う
「彼は正義の戦争ができないようになっている。その基本的情念は困惑であり、彼が演ずるのは困惑の男性美なのだ。・・・その困惑においてだけ、彼は男になるのである。それこそはやくざの世界であった。・・・人間の情念の純粋度が、ある澄明な知的な思慮深さに結晶する姿が見られる。考えれば考えるほど殺人にしか到達しない思考が、人間の顔をもっとも美しく知的にするということは驚くべきことである。」
「思えば私も、我慢を学び、辛抱を学んだ。・・・自分ではまさか自分の我慢をうつくしいと考えることは困難だから、鶴田のそういう我慢の美しさをみて安心するのである。」