【感想・ネタバレ】千一夜の館の殺人のレビュー

あらすじ

数理情報工学の天才、久珠場博士が死去。遺産は100億円にも上るという。遺産は子供3人が相続し、最新の研究成果を収めたディスクが、博士の恩人の子孫に遺されることに。遺書開示の立会弁護士・森江春策の助手・新島ともかは、ある奇縁から、遺族への潜入捜査を開始する。そこには連続殺人の惨劇が待ち受けていた……。凝りに凝ったプロットが光る、本格推理の傑作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ハウダニットの部分には、複雑なトリックはないものの、分築された建物が現場だったってのは想定外だった。巻頭や作中の図面をしっかり観察して気付くことが出来ていたら、めちゃくちゃ面白かっただろうと思う。にしても、この発想は良い意味で裏切られたし、館、複雑な人間関係、本格ミステリに必要な要素が全部詰め込まれていて純粋な探偵小説として楽しく読めた。

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2024年02月09日

Posted by ブクログ

ミステリー好きにはなんとなくピンとくるようなたくさんのガジェットを散りばめたおもちゃ箱のような作品。
リアリティはまったくないけど、パズラーとして読むなら面白い。

遺産をめぐる連続殺人、館、家系図、遺産の暗号、アラビアン・ナイトの絵画、密室、、、文体としておどろおどろしさに欠けるが、十分に楽しめる内容だった。

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2020年09月07日

Posted by ブクログ

これは、ぼつぼつミステリを読んできた私も度肝を抜かれるハイペースで事件が起きます。この数ページの間に何人殺しちゃったの作者さん⁈って突っ込まずにはいられない超弩級展開。…こーゆーの、好きなのよね~(笑)。

ただでさえ多くない容疑者候補が次々殺されて行く上に、変装したワトソン役が最重容疑者になっちゃったり、その上見取り図は頻出(大好物)、謎解きが犯人究明以外にも及ぶわ、アラビアンナイトは語られるわ。とにかく、内容が詰め込まれていて息つく暇もありません。

…でも、一番の大オチは、かなり早い段階で看破できちゃったんだぜ~(*^o^*)わーい
伊達に館もの読んでないんだぜ!笑
久しぶりだなー大オチ当てたの…犯人は分からなかったけど…まあそれは通常運転だからいーんだぜ…←


情報工学の天才であり資産家でもある久珠場博士が死去した。百億円を超える遺産は三人の子供達が相続し、最新の研究成果を収めたディスクは博士の恩人の孫が相続することになった。
博士の遺言開封の立ち会いを依頼された弁護士・森江春策の助手・新島ともかは、何者かに襲われ負傷した旧友に成りすまし、潜入捜査を開始する。ところが、そこで彼女を待ち受けていたのは恐ろしい連続殺人だった。

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2012年06月29日

Posted by ブクログ

 千一夜に着想を得たミステリ。
 展開や人物造形は面白いんだけど、どうにも根本的なポカが気になってしょうがなかった。こんなとき、自分がミステリマニアなのかなと絶望する。

 たぶん、普通に読んで気にならなければ面白いんだろうなぁ。

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2010年08月10日

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