【感想・ネタバレ】熊害(ゆうがい) 獣医師ハンターが見たリアルのレビュー

あらすじ

彼らは、なぜ「境界」を越えるのか? 異常は、いま日常になった。

近年、北海道・東北地方を中心にヒグマ・ツキノワグマによる人身被害が急増し、社会的関心が高まっている。
かつて山奥の存在とされた熊は、いまや市街地や住宅地に姿を現し、全国ニュースをにぎわすまでになった。
こうした「熊害(ゆうがい)」は、単なる野生動物の異常行動ではなく、人間社会の構造変化や環境の破綻を映し出す問題である。
本書では、札幌在住の獣医師×ハンターの著者が、自身のリアルな経験と科学的知見を交差させ、ヒグマの生態、環境変化、人間社会の要因を多角的に分析。
さらには、苫前三毛別事件や日高山脈・福岡大学ワンダーフォーゲル同好会事件など過去の重大事件から、昨年発生した福島町と羅臼岳の人身事故を取り上げ、事件史を体系的に整理することで、「熊害」の構造と時代的変化を明らかにする。
恐怖や感情論に流されず、冷静な分析と現場からの声を組み合わせることで、北海道のみならず日本社会全体に突きつけられた喫緊の課題を描き出す。

【内容】
序 章 なぜ「熊害」が社会問題となったのか
第1章 ヒグマはなぜ山を下りるのか
第2章 境界線はなぜ失われるのか
第3章 ヒグマ事件史――過去から現在へ
第4章 ヒグマの生態と人との距離
第5章 追い払いと捕獲の実際
第6章 ヒグマとどう向き合うか

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Posted by ブクログ

 熊に関する問題や捕獲・駆除の実態が、ハンター目線でわかりやすく解説されている。写真や図・表の掲載により、視覚的にも理解しやすい良著だと思う。生態や習性を改めて知る事で、熊が賢く手強い生き物であると思わされた。熊を追い払う等でコントロールする事も大切ではあるが、観光客や地元住民による生ゴミの投棄等、人間のコントロールの難しさもあり、熊問題は注視する必要がある。

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2026年10月09日

Posted by ブクログ

野生の個体を眺められる場所。大胆に接近する。無防備な自然の中にいる自分を実感する。被写体を収めたい、もっと大きく。さらに近づく。熊は友達。怖くない。危なくない。臆さなくていい。いや、危険に晒されているのは、あなたではない。…人を恐れないことは死を意味する。狙撃するなら頸椎を狙う。箱わなにかかれば電極を挿入。追い払いだけで済ませたい。でも、できない。共生は無理なのだ。一度、慣れれば何度でもやってくる。事故を防ぐ。住み分ける、空間と時間を。一定数の捕殺は仕方ない。人という我が種を守る。動物たちと共存しながら。

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2026年10月06日

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