【感想・ネタバレ】箕作り弥平商伝記のレビュー

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Posted by ブクログ 2010年09月27日

新しい趣向をいろいろと思いつく人だなあ、熊谷さんは。

これは新しかった。
すこし講談調なのかなんなのか、ユーモアをまじえた語り口に熊谷さんの工夫が感じられたが、新しいのは、サンカが登場すること。
これまで、マタギや蝦夷を描いてきた熊谷さんだから、「お、今度はサンカか!」と期待するも・・・。
漂泊の...続きを読む民を主人公に描いたわけではない。

主人公は、秋田の箕作り屋さん。
東北では、箕直しをやって糊口をしのぐサンカ像、というのはないのだそうだ。
むしろ、技術のある職人さんとして一目置かれている。
そんな箕作り職人が関東にやってきて・・・。

こういうテーマをユーモアのある語り口でテンポ良く小説に仕立て上げた。

なるほどー、こういう手もあったか、と思った。

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Posted by ブクログ 2016年07月31日

デビュー当時の熊谷達也さんのキーワードは「東北」と「自然・動物」。重厚で緊迫感がある物語でした。しかし、その後は色々な方面に手を出していますね。全てが成功しているとは言えませんが。
この作品は、部落問題という背景(そういえば「七夕しぐれ」でも扱っていました)はありますが、軽妙な作品です。大正末期を舞...続きを読む台にしていますが、どこか時代小説の雰囲気もあります。
主人公の若者・弥平の成長物語であり、友情の物語であり、淡い恋の物語でもあります。後にはあまり残らないけれど、読んでいて楽しい、そんな話です。
ただ、終わり方は中途半端。続編を出すのかなぁ。

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Posted by ブクログ 2023年04月12日

秋田の若い箕職人が群馬へ行商に向かい苦戦しながら世を学びまた恋をする話。方言を交えながらも分かりやすい文章で読者を異次元へ誘う。

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Posted by ブクログ 2012年01月19日

らしい題材なんだけれど、よりエンタメ色が濃いのに戸惑いを感じる。傑作「邂逅の森」を超える作品を読みたいが、この人は何処へ行ってしまうのであろうか。

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