【感想・ネタバレ】食虫花 Vol.1のレビュー

篠原とおる

妖しく美しくミステリアスな魅力を醸し出す女・亜城サキ。彼女はただの美人ではない。数十社の大手企業群のオーナーとして君臨する超大物で、相当のヤリ手である。オーナーとして、あくなき利潤追求のため、時には手段を選ばず、時には身を危険に晒してまで、利潤を守り抜く! 巧妙凄惨な罠を仕掛け、次々と利害相手である敵対企業をなぎ倒していく! 彼女の行くところ、熾烈な企業戦略に落ちた男たちの血の雨が降り注ぐ!! 第1巻は、精鋼会社の「特殊鋼」をめぐる市場争いを描いた『極秘情報』他、全4編を収録(全2巻)!!

[じゃがいも · ★★★☆☆]

時代を感じさせるが

ちょっと劇画調の絵柄や勧善懲悪っぽいストーリー展開が時代を感じさせるが、割り切って読めばそれはそれで面白い。突き詰めてゆくと謎めいた知的能力も身体能力も優れたヒロインの魅力に全てがかかっているという作品である。もう一人二人脇役がいたほうがストーリーの幅が広がるような気がするが、そうすると「孤高のヒロイン」という魅力がなくなるのかな。