【感想・ネタバレ】勝負心のレビュー

あらすじ

この20年、将棋界は“羽生善治”という巨星を中心に回ってきました。今、その巨星に劣らない輝きを放っているのがこの男。史上4人目の中学生棋士としてプロデビューし、弱冠20歳で棋界最高位「竜王」に上り詰め、そのまま5連覇して「初代永世竜王」の称号を得た渡辺明さんです。1970年前後生まれの“羽生世代”に、一回り以上年少の渡辺さんが単身渡り合っている、という状況がもう10年ほど続いています。7割近い通算勝率を誇り、唯一、羽生善治と五分の星を残している彼の強さの秘訣はどこにあるのか? 「ゲンは担がない。将棋に運やツキは関係ない。すべて実力」と言い切る渡辺さんが、人間同士が対峙する将棋という勝負の厳しさ、奥深さ、そしてその一見ドライなスタイルの裏に隠し持った勝負を制するために必要な心構えを惜しみなく語り尽くします。

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棋士の頭の中

文章自体が読みやすく、内容もとても充実していました。
渡辺三冠の人となり、棋士としての考えや心がけを知ることができました。
過去の対局で考えていたこと、勉強方法など、棋士の頭の中を覗けたようで買って良かったと思いました。

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2020年07月10日

Posted by ブクログ

意外なほどに渡辺前竜王の殊勝な内面が垣間見えて良かった。
羽生がいなければ記録の面ではもっとすごいものが残せたはずなんだけど自分を高めてくれる存在と考えるところがやはり非凡。

竜王も失冠し、年齢も30になりこれからますます深みを増して行くだろう。

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2014年01月31日

Posted by ブクログ

羽生論と言ってもいいほど分量が割かれてる。渡辺竜王の考え方も参考になり、素晴らしく面白い読みものであった。

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2013年11月23日

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渡辺竜王(当時)による本。
2013年初版発行。

羽生九段をとても意識してること、競馬が好きらしく、羽生と福永騎手の話がよく出てきて面白かった。

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2019年05月22日

Posted by ブクログ

羽生さん以外の棋士の本を読むと羽生さんの凄さが分かる。渡辺さんは羽生世代以上と比べると(いい意味でも悪い意味でもなく)ドライな感じがする。ふと本の袖を見たら同じことが書いてあった。趣味:競馬というところは、(変な言い方だけれど)人間味を感じる。上の世代を考えると、そこまで将棋以外のことで打ち込むことがあるという人はなかったような印象。

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2018年07月29日

Posted by ブクログ

現在の将棋界で、羽生さんに並び立つ存在であり、やがては羽生さんに取って代わる可能性もある渡辺竜王による勝負論。

昔は盤外での駆け引きも将棋の一つという考え方がありましたが、渡辺さんはこれを全面否定し、将棋の実力が全てと言い切ります。実力をつけるために、全力で普段からの研究を怠らないこと。現代の将棋では特に、序盤の研究を怠れば、まったく勝負にならずに負けてしまうそうです。現実的な考え方が、ビジネスなど一般社会人にも参考になります。

渡辺さんは今、30代。既に次の世代が台頭してくる年齢になってきましたが、これからも羽生さんのように長くトップ棋士であり続けて頂きたい。これまでは天賦の才で勝ち続けてきた印象もなきにしもあらずで、これからが羽生さんのようになれるのかの正念場。応援しています。

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2016年01月26日

Posted by ブクログ

渡辺竜王の羽生さんデレがみられると言うことで。
一章丸々割いての羽生さん絶賛はなかなか。

なんとなくふてぶてしいイメージを持ってしまっていたけど、当然ながら他の棋士や将棋の持つ歴史にも配慮を持つ青年だったのね。

感想書いてたら竜王失冠してしまいましたか……。
でもこれからも当然応援したいです。

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2013年11月30日

Posted by ブクログ

著者がまだ20代の時の著作。羽生善治さんを強く意識していたことがよく分かる。勝負にツキは関係ない、休むことも仕事、憧れだけでは勝てない、など興味深い指摘もたくさん。

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2024年11月05日

Posted by ブクログ

羽生善治に挑戦する若きチャレンジャー。渡辺明。
その本を読んでみたいと思って、読んだ。

実に言葉の選び方が 平易で 平凡である。
煌めく言葉が あまりないから、
結構 手慣れた 芯の強い人なんでしょうね。
羽生善治への あこがれ みたいなものが
強く押し出されていて、
あらためて 羽生善治と言う天才のすごさを感じる。
それでもって、偉ぶらない。
「羽生善治は生きた教材」という渡辺明の表現が合っている。

「熱意こそ才能である」
「最後にミスした方が負けるゲーム」
しかし
「後悔は時間の無駄」と言いきる。

切り換える能力が高く、情熱が持続するというのが
渡辺明の 強さかもしれない。
しかし、この本には、それをうまく言い表せていない。
闘い続けていて、良く見えない状態かもしれない。

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2017年02月10日

Posted by ブクログ

将棋界では一番気になる存在です。
やはりというべきか、羽生さんについて
触れている記述が多かった。

棋士としての心構え、在り方、印象的な出来事などを
章立てで書かれている構成で
わりとあっさり。

もう少しテーマを絞って、深堀する本も読みたい。

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2015年02月24日

Posted by ブクログ

渡辺さんのエッセイ。
森内さんの覆す力に続いて。

このエッセイは渡辺さんが竜王9連覇して10期目で森内さんと戦う前に書かれた本。
最高に強くてその自信があふれてる感じ。

羽生さん大好きだなー、ってのが読んでての一番の感想。
森内さんにとっても羽生さんは特別な存在として書かれてたけど、
同世代であることと、下の世代だとまた受け止め方も違うんでしょうね。

今年また羽生さんが無類の強さを発揮してどうなってんだ、という感じですが、
渡辺さんや豊島さんなど下の世代にもどんどんがんばって欲しいですね。

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2014年09月21日

Posted by ブクログ

このひとのことを知ってるほど将棋には詳しくなかったけど、やっぱり棋士ってすごいひとだ。将棋に費やしてきた時間の量が半端じゃない。
途中にあったおやつを食べるタイミングについて語っている部分は、かわいかった。

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2013年12月25日

Posted by ブクログ

思ったよりも淡々と読むことができた。

もう少し真剣に将棋に取り組むことができれば、考えも変わるかもしれないですが。

有馬記念のTV観戦のところや、草履はき違い事件など、謙虚さを持たねばいけないなというところと、7番勝負と5番勝負での振り駒の重さの違い、また、やらなければいけないタスクを机上メモに書いておくくらいか。再読はしてみましょう。

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2013年12月22日

Posted by ブクログ

本当に羽生さんのことを好きなんだろうな。常に羽生さん賛美。渡辺竜王(当時)は修行時代谷川さんの将棋を勉強してたって認識だったんだが。まぁ生きる教材と言っているってことは今も勉強できるって意味なのだろう。
敗着は検討しない。しかけや中盤の検討は未来に活きる。

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2013年12月10日

Posted by ブクログ

専門誌あたりじゃないとうかがえない渡辺明の勝負観、人生観。彼はまだ29歳。これから人生観の変化もあるだろう。とりあえず〝中間報告〟として受け止めておく。この本を読んで感じるのは、やっぱり羽生善治の偉大さ。

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2013年11月25日

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