【感想・ネタバレ】欲望バスのレビュー

あらすじ

毎週金曜深夜に学校へ向かう少女。昼間は優等生の彼女の秘められた行為…。思春期の少年少女の微妙な心情が、バランスを失った時…!? 独特の語り口と鋭角的な視線が光る、珠玉の作品集。

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ごく限られた一時期だけ、人は違う生き物になる。大人と子どものどちらでもない「境界人」という生き物になる。
一話目「25時の天国」では、第二次性徴のもたらす変化によって歪になった心と身体の行く末が描かれている。佐竹くんと金沢さんは、さほど仲の良くないクラスメイトだった。ある日金沢さんが、佐竹くんの「教室の鍵を開けることができる」特技を見つけて以来、2人は夜の学校でしばしば逢瀬を重ねるようになった。昼とは違う夜の空間で、2人は主従関係を作り出し、いつしかそれは昼の関係にも変化を及ぼすようになる。
あの頃は、学校が世界の全てだと思っていた。大人になった今ではそうでないと知っているものの、あの頃抱えていたさまざまな「欲望」を思い出すと、つんとした痛みが胸を刺すと同時に、うっとりとした心地よさも感じてしまうのである。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

望月作品は私のバイブル。
少女漫画に持っている固定観念を壊されました。少女漫画、というだけで片付けられない、圧倒的に不安定でいとおしい思春期が描かれる。初期コミックス収録作を一冊にまとめたものなので、絵が少し拙いですが、後期作品よりも直接的で強欲でエッジの利いた作品が多いです。表題作の三部オムニバス「欲望バス」、最後に収録されてる「コナコナチョウチョウ」あたりで望月花梨という作家が確立されたという感じがします。

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2012年06月16日

Posted by ブクログ

今こんな雰囲気の漫画描く人花ゆめにいないよなぁ…。思春期特有の名前のつけがたいあの感情とか、夜の校舎とか、あの時のクラスメイトの嫌な顔とか教室の空気とか。
形容しがたいものを描かれる作家さんだったんだけどなー。もう描かないのかね。

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2009年11月19日

Posted by ブクログ

この人の漫画は好きすぎて全部持っている。
この頃見ないのが残念だが、また描いてほしい。
子供の残酷なところを描くのがとても上手い人。
そして繊細な絵。

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2009年11月06日

Posted by ブクログ

ずっと気になっててやっとこの作者さんを読みました。クセになりそう!心がざわざわさせられる。思春期と性、の世界がなんとなく青年漫画みたいだな。鬱屈や衝動とか。「2人の距離」が好きです!

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2013年05月24日

Posted by ブクログ

思春期という時期は、毎日が特別な事のように感じていました。苛立ちや、悲しみや、もって行きようのない感情や。
懐かしく感じるのは、おとなになったからでしょうか?笑

ちなみに作者と名前が同じです・笑

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

画像でないのね…。初期単行本のまとめ。中学生のときにこの人の作品に出会って無性に好きになりました。この中ではペテン・エンジェルが一番好き。望月さんの漫画は線はシンプルなのに、すごく表情や色があるなぁと。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

何故か読み返せずにいたここに収録の初期の頃の作品たち。それは何故だろう?
多分読むと痛む気がしたから。心といってしまうとアレだけど、何かそんなような場所が。
この青春の塊のような作品は経験の有無に限らず『あの頃』を思い出させる。
忘れた頃に触れると痛い、まるでそれはかさぶた。だから見たくない、でも見たい気もする…
かさぶたのあるうちは傷はまだ治っていない。でも必ず癒える日は来る、傷跡だけを残して。

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2009年10月04日

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