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ごく限られた一時期だけ、人は違う生き物になる。大人と子どものどちらでもない「境界人」という生き物になる。
一話目「25時の天国」では、第二次性徴のもたらす変化によって歪になった心と身体の行く末が描かれている。佐竹くんと金沢さんは、さほど仲の良くないクラスメイトだった。ある日金沢さんが、佐竹くんの「教室の鍵を開けることができる」特技を見つけて以来、2人は夜の学校でしばしば逢瀬を重ねるようになった。昼とは違う夜の空間で、2人は主従関係を作り出し、いつしかそれは昼の関係にも変化を及ぼすようになる。
あの頃は、学校が世界の全てだと思っていた。大人になった今ではそうでないと知っているものの、あの頃抱えていたさまざまな「欲望」を思い出すと、つんとした痛みが胸を刺すと同時に、うっとりとした心地よさも感じてしまうのである。
Posted by ブクログ 2012年06月16日
望月作品は私のバイブル。
少女漫画に持っている固定観念を壊されました。少女漫画、というだけで片付けられない、圧倒的に不安定でいとおしい思春期が描かれる。初期コミックス収録作を一冊にまとめたものなので、絵が少し拙いですが、後期作品よりも直接的で強欲でエッジの利いた作品が多いです。表題作の三部オムニバス...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
何故か読み返せずにいたここに収録の初期の頃の作品たち。それは何故だろう?
多分読むと痛む気がしたから。心といってしまうとアレだけど、何かそんなような場所が。
この青春の塊のような作品は経験の有無に限らず『あの頃』を思い出させる。
忘れた頃に触れると痛い、まるでそれはかさぶた。だから見たくない、でも見...続きを読む
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