【感想・ネタバレ】中東民衆革命の真実――エジプト現地レポートのレビュー

あらすじ

2011年、2月21日、エジプトを30年間統治してきた大統領、ムバーラクが退陣を表明した。それは、5000年にも及ぶアラブの大国の歴史の中で、民衆が初めて自らの手で体制を打倒した瞬間であった。この革命の余波はシリア、リビア、イエメン、サウジアラビアなど中東に広がり、各地で叛乱の火の手があがっている。エジプトで、ムバーラク政権を追い詰めたものはいったい何だったのか。エジプトを軸とする中東の動きを長年観察し、現地取材を続けてきたジャーナリストが、今後の中東情勢を考える。【目次】はじめに/第一章 静かな興奮/第二章 予測を超えた展開/第三章 旧世代の憂鬱/第四章 タハリール共和国/第五章 下支えした既成勢力/第六章 五十四年体制の崩壊/第七章 新しい革命/第八章 青ざめる米国/第九章 不可視の船出/おわりに

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Posted by ブクログ

 エジプト革命を、新世代が行なったという解釈である。実際に旧世代と新世代を対比してそれを支持するインタビューを掲載している。

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2012年10月24日

Posted by ブクログ

東日本大震災で遠い過去の出来事のように思ってしまうが、先頃もリビアでカダフィが倒れ、シリアでも混乱が起きているこの情況はいったいなんだったんだろうということを知りたくて読んだ。若干型に嵌めたがりな見方が気になる部分もあるが、革命の渦中のカイロに飛び、実際に取材した人の生の声の強さがある。今後のエジプトの情勢に注目するとともに、パレスチナやイラク、さらにはサウジがどうなって行くのかを見守って行きたい。さらに、イスラム教やパレスチナ問題についての最新の情報についても読みたいと思う。さらには、日本も頑張ろう、今目の前でおきている不正義を看過してはならないのだ。

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2011年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【起爆剤となったフェイスブック】p112
「サイバー」と呼ばれるネットカフェ。
1時間=約28円

エジプト市街地図 p65

【あとがき】
2010年の暮れからのアラブの叛乱は当事者たちにとっては無意識にせよ、国家の論理を超えている。起動力は「人は何のために生命を与えられたのか」という単純かつ普遍的な問いである。p250
日本における原発反対のデモのうねりにすら、その共振の欠片を見出だせるかもしれない。

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2014年04月25日

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