あらすじ
順調に商売を拡大し、ハーレム王の夢へ邁進する帝羅。ところがそれは、女尊男卑の宗旨を持つ国教――光神教徒の強い反発を招いていた。そんなある日―― 「あなたが男だてらに商売をやっているという、諸悪の根源ですね!」 帝羅の噂を聞きつけてやって来た敬虔な修道女・マルタは、大口論の末、彼を異端審問へ告発してしまう。有罪になれば死刑もあり得る厳しい裁判に、策を練る帝羅だが――!? 「全く。毎度毎度、俺のハーレム計画の前に立ちはだかりやがって。厄介な価値観だぜ!」 地球の英知と男気で、女を魅了せよ! 痛快ハーレムファンタジー第3弾! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
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Posted by ブクログ
面白かった！こういうの大好きー！少年漫画的な努力と能力じゃなくて、ちゃんと意味ある努力をしているところが良い。今巻の新キャラのマルタみたいに、ともすれば一個を思い詰めちゃう傾向にあるから、ちゃんと周りを見て冷静に判断して必要な努力をするのは、私にできてないことだから羨ましい。異端審問にかけられて、やられたと憤るのでなく、熱血で解決するのでなく、手持ちのカードを見極めてとれる手段をとるのがいい。ごくごく自然に、その中には人の手を借りるということも含まれており、それも借りっぱなしじゃないところがいい。なんというかバランス感覚がいいのだ。
今までは、女尊男卑なファンタジー異世界での商売がメインだったが、今巻は商売はなりを潜め、異端審問がメインディッシュとなる。今までと趣向が違うのも良かった。それから混沌の何とかさんが登場し、物語が大きく動き出そうとしているのも楽しみ。いいなぁ、物語が展開していくなぁ。
ちゃんと頭を使って考えて行動を選択していく、それがいい。勢い任せじゃなく、感情がないわけじゃない。でも私には絶対書けないし、テイラみたいにはなれない。目的のために冷静に観察する能力と手段を選択できる力は、私にはないものだから羨ましい。
次巻も楽しみです。
