あらすじ
私たちはいつかみんな患者になる――。だからこそ知っておきたい、脳死、臓器移植、生殖医療、安楽死を考えるための生命倫理学。
私たちの生と死ってどこまでコントロールしていいの?
・安楽死の議論ってなぜ炎上するの?
・脳死は誰が決めるの?
・臓器を商品にしていいの?
・生殖はどこまでが個人の問題なの?
・遺伝子技術でどこまでを知っていいの?
数々の疑問に答えながら、生命倫理学の基本のきがやさしく学べる。
著者のロングセラー『ふだんづかいの倫理学』に続く新しい入門書決定版。
【目次】
序 章 ぼくらはみんな患者になる――生命倫理学って何?
第1章 治療を誰が決めるのか――インフォームド・コンセント
第2章 死という生き方――安楽死の問題
第3章 死は誰が決めるのか――脳死の問題
第4章 あげると売る――臓器移植の問題
第5章 子どもは産むのか作るのか――生殖技術の問題
第6章 「ふだんづかい」のその先に――遺伝子技術の問題
終 章 生命と倫理――優生思想の問題
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Posted by ブクログ
わかりやすく面白かった。
事実と、著者の考えや価値判断をちゃんと区別して書いてくれていて、良いと思った。
ただ、ここに書いてある事実や価値判断を元に、特定のイシューの意味のなさ、的外れさなどを指摘しても、それが説得に繋がるかというとそれも難しいんだろうと思った。
(例えば、社会問題解決のために安楽死を法制化しようとする政治家がいたとして、それに対して、「安楽死は患者のためのものであるからしてその考えは間違っている。社会問題の解決のために殺人を許容できる道理がない」と言ったとして、それにその政治家や法制化賛成派の人たちが納得する気はあんまりしない)
ただ、色々な議論の前提条件や、考えるためのきっかけが多く、著書名のとおりふだんづかいできるというか、なんとなくお守りのように持っておける一冊だと思う。これを本棚に置いて、いつでも確認できる状態にしておくことが、肝要だと思う。
発症前診断の話の中の、患者の自律についての話があったが、あとがきでのこの考え方に対する反転が面白かった。(たまたま、同時に読み進めていた『急に具合が悪くなる』の内容と重なった)
一回読んだだけじゃすぐ忘れちゃうので、ちょくちょく読み返したい一冊。