あらすじ
最愛の人は〝善き人″ではなかったのか?
利他とは。善とは。勇敢さとは。
ほろ苦くも優しい、再生の物語。
むつみの婚約者だった春臣は、通り魔から妊婦をかばい、〈英雄〉として死んだ。その死を引きずる彼女のもとに、春臣の弟・真央が転がり込んでくる。「エディ・ウッド・ゴー」を信条に善い生き方を心掛けていた春臣をなぞるように、二人は日常の中で「善いこと」を実践し、報告し合っていた。駅で真央を待ち続ける「募金ちゃん」、ノンデリな職場の同僚・松下、高校の同窓会で再会した春臣の死を知らない同級生……。彼らとの関わりの中でむつみと真央は、春臣の死を、自らのもとへ取り戻してゆく――。
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Posted by ブクログ
小説幻冬連載時に読んでいた時は真央のことが好きななれず、あまり再生の物語とも思えずにいましたが、今回単行本で読んだら、真央に寄り添ってあげたくなり、やはりこれは再生の物語だとなりました。読み終わったあとに表紙の装画をあらためて見るとさらにその印象が深まります。
自分は佐原さんの小説では助演的なキャラクターがとにかく大好きで今回は松下さんが好きでした。彼くらいの無神経さ、思いやりと愛情表現のバランスで生きるのがいいのだろうな。
善い人であることを期待されてしまうことがまあまあ多い自分にとっては繰り返し読みたい作品となりました。