【感想・ネタバレ】四つの署名のレビュー

あらすじ

若い婦人が持ちこんだ奇妙な話。十年前、インドから帰った父親が失踪した後、毎年差出人不明の宝石が送られてくる。しかも今度は、償いをしたいという手紙が……。数奇な運命の糸にあやつられた惨殺事件の全貌。テムズ河を舞台にした一大追跡劇、ベイカー街不正規隊の活躍・・・冒険の興趣の尽きないシャーロック・ホームズシリーズ長篇作

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Posted by ブクログ

 とある婦人の依頼で四人の署名が記された紙片を初めに新聞に掲載された謎の広告、父親の失踪。そして双子の片割れの奇怪な死と推理小説としては申し分無いほどの舞台設定が展開されている。

 『緋色の研究』や他の短編と比べてホームズの推理はそこまで驚くようなものではないけれど、本作ではホームズの謎に対するある種異常とまでいえる姿勢が示されている。事件が無ければ麻薬漬けとなり、一度事件の渦中に入れば眠ることも休憩することすら忘れて精力的に行動する。常識的に考えれば危険なタイプだけれどその姿勢が推理小説ファンからすれば堪らないものがあるのもまた事実。

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2016年10月10日

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