あらすじ
日本テレビ「世界一受けたい授業」
NHK教育テレビ「しごとの基礎英語」などで大反響。
日本人がわかってない日本人のすごいところはこんなにある!
日本でビジネスの第一線で活躍するアメリカ生まれの女性経営者が、
すべての日本人に贈る応援のメッセージ。
バブル破綻以後の長い日本経済の低迷、そして政治の混乱などから、
日本の国そのものが地盤沈下を起こしているようです。
そこに追い打ちをかけたかに見える昨年3月の東日本大地震、そして福島原発の空前の災害。
国の財政危機などもあり、多くの日本人が自信を失いかけているような気がしてなりません。
そんなときに出会ったのが、長く日本に滞在し、当の日本人以上に、
日本人が本来見につけている美質に気づいてくれているルース・ジャーマン・白石さんでした。
この本が、日本人が自分の本来のありように気づき、
自信を取り戻すきっかけになればと思います。
■目次
●PROLOGUE 「日本人探求」への旅立ち
・日本語へのチャレンジ
・親切な日本人
・「内助の功」とReal Love
・アメリカでリクルートの現地募集に応募
・銀座八丁目に心地のいい「居場所」を発見
・「リクルートのDNA」に出会う
●PART1 世界の人たちに誇りたい日本人の気質
・1 感謝の言葉が豊かな日本人
・2 残したい「美しい日本語」
・3 日本人の誇るべき「清潔意識」
・4 日本人は共生という“種”を蒔いている
・5 クラクションの鳴らない日本
・6 「自分さえよければいい」という考えを嫌う
・7 豊かな心をくれる駅の生け花
・8 「二面性」をふつうに受け入れる日本人
・9 簡単にYesを出さない日本人
・10 権利意識が低い日本人
・11 「ダメもと」という免疫をもつ日本人
・12 日本人は「甘え」上手!
・13 サイレンス(沈黙)は日本人の高度な技
・14 お義母さんの心
・15 どんどん素敵になっている日本人の笑顔
●PART2 わたしが尊ぶ日本人の習慣
●PART3 日本のビジネスはここがすごい!
■著者 ルース・ジャーマン・白石
17歳と13歳の子供の母としても、次世代の幸せを念頭に置きながら新しいチャレンジに取り組む毎日を生きる。
『世界に行ってみたらホントはこんなトコだった!?』(フジテレビ)など、各メディアで活躍中。
感情タグBEST3
ありがとう。
日本人に生まれた事を誇りに思います。
この本と出会えて急に自信がつきました。
現世の全日本人に読んで頂きたい作品です。
素晴らしい作品と時間をありがとうございます。
Posted by ブクログ
「ダメもと」の精神かぁ。確かにこれは日本人にしかないかもしれない。英訳の表現も思い浮かばないし。本では、Assuming failureとなっているけど。
Posted by ブクログ
テレビのバラエティや語学番組でおなじみのルーシーさん。
ハワイ出身のアメリカ人で、タフツ大学を卒業後、単身来日し、リクルートに入社。アメリカ人だけれど、アメリカ企業での勤務経験がないという異色の経歴。
その後、様々な企業や部門でキャリアを詰まれ、現在は日本で企業しCEOです。
そんな彼女が、アメリカ人の視点で、日本の良い所を丁寧に解説しれくれます。
文化の違いで特に印象に残ったのは、アメリカは実力社会の個人主義という事。
銀行のATMで、後ろに人がたくさん並んでいても、アメリカ式の考え方だと、そんな事はおかまいなしに、自分の好きなようにやるのがアメリカ。
日本式に考えると、それは自己中な人…とうつってしまうけれど、アメリカではそれが普通。それで、後ろに並んでいる人が、大事な予定に遅刻したとしたら、それは並ぶのをやめなかった人の自己責任。実力主義ゆえ、自分が人より有能である事をアピールし続けなければならず、他人に親切にするのが非効率、という考え方なのだそう。
アメリカ人は、はっきりと物を言ったり、時には他人と衝突する事も厭わなかったりするけれど、小さな頃から車を運転したり、パーティーに行ったりと自由が与えられている一方、競争に勝つための行動原理なのだなぁと理解しました。
それから、インドに勤めたキャリアウーマンの方が、日本式のおもてなしでいたら、同僚から無駄な事をしている奴、と浮いてしまったり、自分達がきちんとしていないと思われるからやめてくれと釘をさされたり、一時辛い思いもされたのだけれど、外国で働くには、言語以前にそういう文化の壁があるのだなぁと思いました。
どちらが良い、悪いというより、社会のルールなどは相手の国にしたがって、自国のよいところは変えずに自信を持って取り組めると、双方にとって良いのかなと思いました。
ルーシーさんは、日本とアメリカ、両方の文化をよく理解されていて、アメリカの良さを持ち込みつつ、日本のやり方にも合わせてくださっていて、そいうう文化の橋渡しができる方が日本に来てくださった事がとてもありがたいです。
Posted by ブクログ
日本人は自身恥ずかしいと感じていることがそうではなく、
日本人の奥ゆかしさや、人に迷惑をかけたくないという気持ちから
そうなっているのであって、ビジネス上でもとても信頼できて
これからはいいという内容。
20年以上日本にいて仕事をしているだけあって、日本のことを
よく分かっていて、納得できる内容が多かった。
中にはほめすぎかな・・と思うこともあったが・・・
Posted by ブクログ
ハワイ育ちのアメリカ人の著者が、日本的なやり方考え方をやたらと賞賛してくれてる本。笑
でも、この方はあまり触れてないけれど、アメリカ的な良さや強みもお持ちだろうし、そんな方が日本的発想や良さも柔軟に取り入れているから成功するわけですね。
こういう日本賛美本、最近多いけど、日本人はこのままでいいんだ!と喜んでるだけじゃダメなんだろう。
この方のように自国のやり方の良さも大事にし生かしつつ、他の国の新しい文化や方法を受け入れる姿勢が大事なのだろうなと思いました。
Posted by ブクログ
チェック項目7箇所。日本人の社会では、ビジネスでもプライベートでも、感謝の気持ちを表すことが基本的な習慣となっています、
「お礼の気持ち」をどのように表すべきかという「課題」を、無意識のうちにこなしてしまっているのです。言うまでもないのですが、、「ありがとう」を中心に考えると、必然的に「我」ではなく、「相手」がフォーカスされます、相手のためにどのように言えばいいか、どのように動けばいいか、何を差し上げればいいかを日常的に考えるようになると、自己的ではなく外向きな視点をもつようになるでしょう。ワイシャツの白さ、靴の磨き方、手先の手入れなど、自分自身の体から始まって、やがて街や国家にまで定着した「清潔感」、日本の誇るべきものは、伝統や歴史だけでなく、あらゆる場所で習慣化した「清潔な気遣い」と、「衛生的なおもてなし」なのです。アメリカでは、ATMでどんなに時間がかかっても、後ろの人たちを気にしないでやりたいことを平気で最後まで済ませます、後ろで並んでいる人については、「待ちたければ待つ」「待ちたくなければ待たない」というアプローチです、もし、操作中の人が時間をかけすぎて、待っている人たちがどこかのアポに遅れたりしても「待つ選択をした本人が悪い」という考えになるのです。今日のその人を、今日の状態で受け入れること、翌日のその人を、翌日のその人の人柄のままで再度受け入れること、これはすばらしいことだし、合理的なことだと思います。牧師だった父に教えられたのは、「ものを盗まれたときは、自分より相手のほうにそれが必要だったのだと思いなさい」ということでした、格差がある以上、盗まれることを前提に考えて生活するのが米国の考え方なのです。「今のアメリカでは、自分を狙っている誰かがいる、隙を探している誰かがいることを大前提として生活していたほうがいいよ。常に子供を監視し、守る姿勢を忘れないほうがいい」。
Posted by ブクログ
24年以上日本企業に務めてきた著者の外国人の視点からみた日本人の素晴らしさを伝える一冊。
日本人ならば当たり前であることが、こんなにも誇らしいことなんだということを実感させてくれます。
日本の国民性を大切にしながら、より外への発信力と影響力が持てるような人間へと成長していきたいと、より気持ちが引き締まりました。
Posted by ブクログ
ハワイ系のアメリカ人で在日20年を超える著者から見た日本人の魅力。相手の心情を思いやり、グループの和を重んじ、長期的な関係を基本に置く。日本人にしてみれば当然のことも、世界から見ると特異なものだと分かる。
著者は好意的に受けとめ、推奨さえしてくれており、大切にすべきところであることは理解するが、それらにマイナス面があることも心にとめ、間違っても日本が優れているというような勘違いはしないようにしたい。
13-24
Posted by ブクログ
日本の当たり前は、世界ではあたりまえではないこと。
そして、日本人が当たり前とあうるような考え方や習慣は、相手を重んじるところから発想されているために世界中で受け入れられるものにもかかわらず、これまた日本人の「謙虚さ」故に日本人自身は、持っているものの価値を気づきにくいということを外国出身の方から指摘して頂いてやっと分かった。まだまだ日本社会で育ったというだけで、グローバルでのアドバンテージはあるんじゃないかな?
Posted by ブクログ
日本のことをかなり褒めてくれている本。主観が多いので賛否はあると思うけど、アメリカの方が日本の文化や考え方のどこには着目しているか分かったので面白かった。
Posted by ブクログ
日本のことが大好きな外国人が、日本人のことを褒めてホメテほめまくる。
褒め方が尋常ではないし、
当たり前のことを大げさに言っているようなところがあるので
鼻白んでしまうことが多々あったり。
これこそが「日本人はほめられ下手」と著者が指摘するところなのかな。
日本人のいいところがどんなところにあるのか、
を読むよりも、
外国人とうまくやっていくにはどうしたらいか、
価値観の違いがどこに現れるのかを検証するために読むほうがいいと思います。
Posted by ブクログ
職場の課題図書(直属の上司より)で読むことにした一冊。私自身も含めて、日本人が自信がなくてそうなっている行動や習慣を、リフレーミングして長所として書いてくれていることで、そう見えるんだという発見もありつつ、気持ちよく読み進めることができました。「ありがとう」の表現が多い日本語ということには気づかせてもらい、日本語って素敵だなと改めて思いました。
Posted by ブクログ
この本を買ったのは、東京駅で新幹線に乗る前の書店。何かないかなと小さい本屋で大きな荷物を持ちながらウロウロしながら決めた。「読んでみようかな」と。
著者のルース・ジャーマン・白石さん(愛称はルーシー!)はハワイ生まれで、ボストンの大学を卒業した。だけど、就職は日本企業だったという変わった経歴を持っている(日本以外の企業で働いたことはないらしい)。いまは、日本人と結婚されて、息子さん、娘さんと日本で暮らしているようだ。
この本を読んでいると、確かに自分が知らない日本人的な面に気付かされる。そして、もっと自信をもっていいのかな、なんて思ったりする。だけど、ボク的には「それって、必ずしも日本のいい面なのかな?」と思う点もある。
本書には、ルーシーの典型的なアメリカ人的な見方と行動がいくつか書かれているが、それについてはやはり、ボクも「う~ん。その状況で、それをやったら日本社会では駄目だよな」と思ってしまう。ルーシー自身もそれを分かっていて、だから、「最初はおかしいと思っていたわたしも、その裏にある日本人の知恵に気付いた」と説明する。ボクはその説明を聞いていると、長く日本で暮らす中で気付いたことは分かるのだが、「それって、日本人の行動を理解できるようになっているだけで、本当に日本人が誇れることだと、ルーシーが思っているのかな?」と感じてしまう。
こうやって書いていて、やはりそうなのかもしれないと感じてきたが、ルーシーは日本に住む自分と家族がいる。だから、日本を誇りたいし、肯定もしたいのだと思う。もちろん、それをすることは普通のことだけど、それを積極的に持ち上げるやり方が、アメリカ的なのかなと感じるのかもしれない。
(辛口感想になってしまった。。。。)
Posted by ブクログ
外交も内政も、
経済も福祉も雇用も、
どちらを向いても自信なさげな日本を感じている自分に
「そんなことないよ。日本、結構いけてるよ。」
と思わせたくて読んだ本。
外国人が不思議に思い、驚きとともに称賛される日本人の立ち居振る舞いが新鮮さを持って再認識されます。
ところどころに「いまさら感」、「むりやり感」もありますが、外国人と日本人の考え方や精神のありようの違いが書かれていて面白いです。
日本、満更でもないぞ、と思わせてくれました。
それにしても、著者は20年以上も日本で生活していて、日本人の機微も相当程度理解しているらしいのに、それでもなお、10歳の子供にも劣ることがあったりして、あらためてネイティブのすごさを感じました。
ブロークンイングリッシュでいいのだと感じました。
Posted by ブクログ
考え方や習慣、文化など、ごくごく日常で見られる光景が、日本の魅力として映っているのであれば、それはとてもうれしいことだと思う。日本で生まれ、育っていればほとんど気づくことのできないことばかりだけど、それに気づいていないからこそ魅力として映っているのかな。
Posted by ブクログ
ハワイ出身のアメリカ人が24年間の日本生活を通じて感じた日本のオンリーワンを書いた本。
甘えが上手い、というのが短所ではなくむしろ長所、という話はウロコが落ちた。悩みを打ち明けられる人が周りに多い事は平均的に精神が安定して仕事に集中出来るという。
営業で日本人は売り込まないのに、なぜ信頼されるのか、という話にも考えさせられた。ひたすら相手の話を聞くと、相手の中に信頼が芽生え、興味しんしんで自分達の会社の事を聞いてくる、なるほどなと思った。
他にも日本人が日本で生活しているだけでは気付かない良いところが書かれていて、こそばゆい気分にさせられる。もっと日本の良いところを世界にアピールしていいんだ、と思わせる