あらすじ
各メディアで話題騒然。もうひとつの20世紀アメリカ文学史を大胆不敵に描く、壮大なデビュー作にして、第73回読売文学賞(小説賞)受賞作が待望の文庫化!
【内容紹介(詳細)】
デビュー小説で読売文学賞(小説賞)を受賞し、各メディア絶賛の超話題作が、宇野亞喜良の装画で待望の文庫化!
作風は優雅にして猥雑、生涯は華麗にしてスキャンダラス。トルーマン・カポーティ、ゴア・ヴィダル、ノーマン・メイラーと並び称された、アメリカ文学史上に燦然と輝く伝説の小説家ジュリアン・バトラー。その生涯は長きにわたって謎に包まれていた。
しかし、2017年、覆面作家アンソニー・アンダーソンによる回想録『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』が刊行され、遂にその実像が明らかになる――。
第73回読売文学賞(小説賞)、第9回鮭児文学賞、第2回みんなのつぶやき文学賞国内篇第1位受賞。あまりにも壮大なデビュー長編小説。 ◎解説=若島正
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
とっても面白くて大好きです!
フェイクなんだけど、随所にリアルも混ざってるから、本当の出来事、本当に存在した人なんじゃないかと錯覚してしまうほど最初から最後までグイグイ引き込まれて一気読みでした。
派手な装飾の中に隠れてしまってるけど、愛してると言わない(言えない)ジョージとジュリアンの愛の物語がとてもロマンチックで哀しくて素敵でした。
ここ最近で1番好きな作品です!
Posted by ブクログ
華麗にして緻密な作風と美しい容姿、奔放な生活で知られた作家、ジュリアン・バトラー。しかし彼の小説には秘密があって…という所から始まる、架空の伝記。
実在の会社や人物が古今東西を問わずにぎにぎしく出てきて、知らない名前の方が圧倒的に多いのに飽きさせない。
作りが面白いのでそれに気を取られるけれども、実は最後に語られる主人公の人生の解説(手前味噌ともいう)が一番心に残る。
一人の人物への執着、対抗心、幻惑そして幻滅。もしかしたらあったかもしれない軽侮、単純に無垢なものを可愛いと思う気持ち。
その人に出会わなければ、地味で堅実な一生を送っただろうに、人生を波乱万丈で色鮮やかにしてくれた人を、そうは思えなくても多分、愛していたんだなと思う。
晩年、幸せそうでよかった。
全編通して割と裕福だったり、たまに出てくる食べ物や衣装が魅力的なのも、肩肘張らず楽しめるポイントかもしれない。
そういえば、GoogleMapsとFacebookだけは英語表記なのは何だったんだろう。
Posted by ブクログ
「評伝に擬態したフィクション」ってのはさほど目新しくはないっちゃないけど、登場人物で名前知ってたのはウォーホルとカポーティ、端役やけどハリーズバーのチプリアーニくらいでもオモロかった。今で言うLGBTQだったりゴーストライターだったり作家同士の文学論争から始まった私怨、どつきあいだったり、何処を変わらん話やねんなぁ…フィクションやけど。
Posted by ブクログ
フェイク回想録としては前半の方が良くできていて、ほとんどホントのことなんじゃないか信じてしまいそうになる。迂生の文学史の知識はごく浅いものですがそれでも面白かった。よく知ってる人ならもっと面白いと思います。それとも、この作家はこうじゃないとか言いだして、却ってへそを曲げたりするでしょうか。途中から明らかに筋が小説のものになって、虚実皮膜っぽさは薄れます。まあ、前半の方が面白かったですかね。
Posted by ブクログ
元々ノンフィクションが苦手で、この作品もノンフィクション風に書かれてるから、作品の世界観に入り込むのに結構時間かかった。
ただ世界観の作り込みはすごい。実在する人物も当たり前に登場するから、何が本当で嘘かわからなくなる。
索引も是非見てほしい、、!